「夏が来よる」と僕たちは
市営団地の屋上で
まっさきに燦々と浴びるのだ
「やあ 今年も君ひとりなのか」
わたしの叙情を掻き立てて わたしを懐かしくして
わたしは嬉しく成って すぐ さみしくなった
そう幾年の内に変わり果てた
全部違うのだと髪も切った
やたらジトリと不快な風が
嘘だらけに成る夏に沁みる
わたしの叙情を掻き立てて わたしを懐かしくして
わたしは嬉しく成って すぐ さみしくなった
雲間に溢れだして
さらに落ちたぼくは
見た事も無い真白を
抉るかの下卑た線で
「夏が来よる」と僕たちは
市営団地の屋上で
まっさきに燦々と浴びるのだ
「やあ 今年も君ひとりなのか」
わたしの叙情を掻き立てて わたしを懐かしくして
わたしは嬉しく成って すぐ さみしくなった
そう幾年の内に変わり果てた
全部違うのだと髪も切った
やたらジトリと不快な風が
嘘だらけに成る夏に沁みる
わたしの叙情を掻き立てて わたしを懐かしくして
わたしは嬉しく成って すぐ さみしくなった
雲間に溢れだして
さらに落ちたぼくは
見た事も無い真白を
抉るかの下卑た線で