今
太陽は他所の国を照らしている
夜の海を漂う
この東の小さな島
誰もが死のうとしている人のように
口をきかない
ほら夜よりももっと暗い闇が
君の両肩に
手をかける
月のあかりに
蠢くあやしい人文字
ビニイルの造花に水をやる
ベランダのおんな
脂に光る唇
夜食の鳥を喰べるドレスの男
口づけを交わす双子の姉妹の
白い顔と
白い顔
をどる骸骨をみんな
肌色の肉体にギュッと包んでる
満月の夜には
それを解き放つ
世界中に男女が
裸の手脚を絡ませて
悲しい音をたてて
激しく地球を
きしませる
今
太陽は他所の国を照らしている
夜の海を漂う
この東の小さな島
誰もが死のうとしている人のように
口をきかない
ほら夜よりももっと暗い闇が
君の両肩に
手をかける
月のあかりに
蠢くあやしい人文字
ビニイルの造花に水をやる
ベランダのおんな
脂に光る唇
夜食の鳥を喰べるドレスの男
口づけを交わす双子の姉妹の
白い顔と
白い顔
をどる骸骨をみんな
肌色の肉体にギュッと包んでる
満月の夜には
それを解き放つ
世界中に男女が
裸の手脚を絡ませて
悲しい音をたてて
激しく地球を
きしませる