NYマーケットダイジェスト・16日 ダウ最高値・金利低下・ドル伸び悩み
(16日終値)
ドル・円相場:1ドル=158.35円(前営業日比△0.29円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=172.59円(△0.39円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0899ドル(△0.0005ドル)
ダウ工業株30種平均:40954.48ドル(△742.76ドル)
ナスダック総合株価指数:18509.34(△36.77)
10年物米国債利回り:4.16%(▲0.07%)
WTI原油先物8月限:1バレル=80.76ドル(▲1.15ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=2467.8ドル(△38.9ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月米小売売上高
(前月比) 0.0% 0.3%・改
(自動車を除く前月比)0.4% 0.1%・改
6月米輸入物価指数
(前月比) 0.0% ▲0.2%・改
7月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
42 43
5月米企業在庫
(前月比) 0.5% 0.3%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。米長期金利の指標となる米10年債利回りが低下すると円買い・ドル売りが先行し、21時30分前に158.26円付近まで下げたものの、米商務省が発表した6月米小売売上高が予想を上回ったことが分かると一転買い戻しが優勢に。22時前に一時158.86円と日通し高値を付けた。
ただ、米10年債利回りが再び低下傾向を強めると徐々に上値が重くなった。市場では「米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げに動くとの観測が相場の重しとなったほか、政府・日銀による為替介入への警戒感も根強い」との声が聞かれ、5時前には158.32円付近まで下押しした。
・ユーロドルは小反発。米長期金利の低下とともにユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.0905ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.0922ドルが目先レジスタンスとして働くと失速。予想を上回る米小売指標も相場の重しとなり、22時30分前には1.0872ドルと日通し安値を更新した。もっとも、米長期金利が再び低下すると1.0903ドル付近まで持ち直している。
18日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前に投資家の様子見姿勢が強く、方向感が出にくい面もあったようだ。なお、市場では「まとまった規模のオプションが1.0900ドルに観測されており、小幅なレンジに収れんしやすい」との指摘もあった。
・ユーロ円は続伸。ただ、NY市場に限れば狭いレンジでのもみ合いに終始した。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸し、史上最高値を更新した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。6月米小売売上高が予想を上回ると、米消費は底堅いとの見方から買いが先行。FRBが9月にも利下げに動くとの観測も引き続き相場の支援材料となった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。6月米小売売上高が予想を上回ると売りが先行したものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。FRBが9月にも利下げに動くとの観測が相場を下支えした。
・原油先物相場は3日続落。昨日発表された中国の弱い4-6月期国内総生産(GDP)の結果を受けた原油安の流れが続いた。米小売売上高が強い結果になると、僅かに原油先物が買われる場面もあったが影響は限定的だった。
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