NY株見通し-今週は6月小売売上高と決算発表に注目
今週のNY市場は6月小売売上高と決算発表に注目。先週はダウ平均が1.59%高、S&P500が0.87%高とともに2週続伸し、ナスダック総合は0.25%高と6週続伸した。主要3指数ともに上昇したが、米6月消費者物価指数(CPI)が予想に反して低下し、利下げ期待が強まったことで小型株を中心に景気敏感株が大きく上昇した一方、エヌビディアなどのハイテク・ジャイアントに利益確定売りが強まり、ナスダック総合がダウ平均をアンダーパフォームした。
小型株指数のラッセル2000は週間で6.00%高と2023年11月以来の大幅高を記録した。S&P500の11セクターは不動産が4.37%高、公益が3.90%高と週間上昇率1-2位となり、素材、ヘルスケア、資本財、金融も2%超上昇した。一方、コミュニケーションが3.57%安と唯一下落し、生活必需品。一般消費財、エネルギー、ITが1%未満の上昇にとどまった。
今週は主力ハイテク株から小型株への資金ローテーションが継続するか否かに注目が集まるが、6月小売売上高など経済指標や、発表が本格化する企業の第2四半期決算が焦点となりそうだ。経済指標は火曜日発表の6月小売売上高のほか、7月NY連銀製造業業況指数、6月輸入物価、6月住宅着工件数、6月鉱工業生産、6月景気先行指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。
決算発表はゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ、ユナイテッドヘルス、モルガン・スタンレー、ジョンソン&ジョンソン、ユナイテッド・エアラインズ、D.R.ホートン、ドミノ・ピザ、ネットフリックス、SLB、トラベラーズなど、S&P500採用の約50銘柄が発表予定。
今晩の米経済指標・イベントは7月NY連銀製造業業況指数、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長インタビューなど。企業決算は寄り前にブラックロック 、ゴールドマン・サックスが発表予定。