株価指数先物【引け後】 SQ値割れから下へのバイアス強まる
大阪9月限
日経225先物 41170 -1200 (-2.83%)
TOPIX先物 2896.5 -32.5 (-1.10%)
日経225先物(9月限)は前日比1200円安の4万1170円で取引を終了。寄り付きは4万1770円と、シカゴ日経平均先物の清算値(4万1560円)にサヤ寄せする形で売りが先行した。売り一巡後は4万1500円辺りで底堅さが意識される場面も見られたが、日経平均株価がSQ値(4万1531円)を明確に下回った辺りから下へバイアスが強まり、4万1190円まで下げ幅を広げた。前場終盤にかけてショートカバーが入り4万1470円まで戻したものの、後場はジリジリと再び下げ幅を広げ、終盤にかけて4万1170円まで売られ、本日の安値で取引を終えた。
日経225先物はSQ値割れから一段安となったが、短期筋のショートが入りやすかったとみられる。東証プライムの騰落銘柄は、値上がり数が全体の6割超を占めているが、東京エレクトロン <8035.T> [東証P]、ファーストリテイリング <9983.T> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984.T> [東証P]の3社で日経平均株価を600円超押し下げるなど、指数インパクトの大きい値がさ株の弱さが重荷となった。
ハイテク株売りに対してバリュー株買いの動きとなったが、このローテーションが継続するかをしばらく見極めることになりそうだ。また、ナスダック指数が8日ぶりに反落した一方で、中小型株で構成するラッセル2000指数は大幅に上昇していた。東京市場でも、グロース250指数の上昇率が3%を超えており、本格的なローテーションに入るようだと、相対的に日経平均型の弱さが意識されてきそうだ。
日経225先物は週足のボリンジャーバンドの+2σ(4万1010円)を上回って終えた。来週は4万1430円辺りまで上昇してくるため、支持線として機能するかが注目される。また、日足の+1σ(4万1050円)に接近してきたことで、値幅としては調整一巡感が意識されやすいほか、過熱感が一気に後退した形である。リバウンドのタイミングになりそうだが、+1σを割り込んでくると、中心値(25日)が位置する3万9080円辺りをターゲットとして調整が強まる可能性もあろう。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.21倍に低下した。26週移動平均線が位置する14.28倍を下回っての推移であり、25日線、75日線、200日線が集中する14.16倍辺りを試してくる展開がありそうだ。この水準を下回ってくると、NTショートに振れやすいだろう。
手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が4万2533枚、ソシエテジェネラル証券が2万4480枚、バークレイズ証券が3509枚、JPモルガン証券が3448枚、ゴールドマン証券が3165枚、野村証券が3077枚、SBI証券が2838枚、モルガンMUFG証券が2676枚、大和証券が2235枚、シティグループ証券が1846枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万4931枚、ソシエテジェネラル証券が2万4124枚、JPモルガン証券が6543枚、バークレイズ証券が4945枚、モルガンMUFG証券が4560枚、ゴールドマン証券が4194枚、ビーオブエー証券が3042枚、野村証券が1973枚、シティグループ証券が1683枚、BNPパリバ証券が1501枚だった。