欧州マーケットダイジェスト・6日 株高・金利上昇・円強含み
(6日終値:7日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=145.33円(6日15時時点比▲0.49円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.79円(▲0.82円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0926ドル(▲0.0020ドル)
FTSE100種総合株価指数:8026.69(前営業日比△18.46)
ドイツ株式指数(DAX):17354.32(△15.32)
10年物英国債利回り:3.920%(△0.051%)
10年物独国債利回り:2.201%(△0.010%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
7月スイス失業率
2.3% 2.3%
6月独製造業新規受注
(前月比) 3.9% ▲1.7%・改
(前年比) ▲11.8% ▲8.7%・改
6月スイス小売売上高
(前年同月比) ▲2.2% ▲0.2%・改
7月英建設業購買担当者景気指数(PMI)
55.3 52.2
6月ユーロ圏小売売上高
(前月比) ▲0.3% 0.1%
(前年比) ▲0.3% 0.5%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は弱含み。米景気減速懸念などを背景としたリスク回避姿勢の強まりや日銀の追加利上げ観測を受けて強まった円買い・ドル売りの流れは一服したものの、戻りは限定的だった。ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比1410円安の3万2830円まで下落すると円買い・ドル売りが入り一時144.05円付近まで下押しした。
ただ、アジア時間に付けた日通し安値143.63円が目先サポートとして働くと下げ渋った。米国株相場が堅調に推移したうえ、米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.90%台まで上昇すると円売り・ドル買いがじわりと強まった。2時前には145.42円付近まで下げ幅を縮めた。
・ユーロドルは下げ渋り。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出たほか、6月ユーロ圏小売売上高が予想を下回ったことが相場の重しとなり、20時30分前に一時1.0904ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.0893ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。24時前には1.0935ドル付近まで下値を切り上げた。
・ユーロ円はドル円と似た動き。日経平均先物の大幅下落を受けて円買い・ユーロ売りが入ると一時157.30円と日通し安値を付けたものの、米国株が堅調に推移すると徐々に買い戻しが優勢に。2時前には158.91円付近まで下値を切り上げた。
・ロンドン株式相場は4日ぶりに反発。前日まで3日連続で下落しており、自律反発期待の買いが入った。7月英建設業購買担当者景気指数(PMI)が予想を上回ったことも相場を下支えした。ロールス・ロイス・ホールディングスやメルローズ・インダストリーズなど資本財サービス株が買われた半面、セグロやユナイト・グループなど不動産株が売られた。
・フランクフルト株式相場は4日ぶりに小反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに短期的な戻りを期待した買いが入った。米国株相場の上昇も相場を下支えした。ただ、6月ユーロ圏小売売上高が予想を下回ったことは相場の重し。個別ではシーメンス・エナジー(3.34%高)やSAP(2.31%高)、コンチネンタル(2.18%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。米債安につれた。