日経平均株価テクニカル分析-長い陽線で強く戻った印象、あすはマド埋めか反落か
日経平均株価は大幅反発。終値ベースの上昇幅は3217円と歴代最大の上げ幅を記録した。前日の長大陰線にはらむ長い陽線を形成し、強く戻った印象である。
RSI(9日)は前日の13.0%→33.7%(8/6)に上昇。再びボトムアウトとなった。5日移動平均線(35854円 8/6)が上値抵抗になりうるが、上方のマド埋めと同時に5日移動平均線を終値で超えられるかが目先の焦点となる。きょうの長い陽線の反動安(より短い陰線)なども想定しておきたい。
前日までの急落を通じて、週足の一目均衡表では雲の下限(32748円 同)を下回っており、週間終値ベースで雲の上限(35189円 同)以上に戻せるかが焦点となる。52週移動平均線(35994円 同)上も回復できれば、一時的に38000円処まで伸びる可能性が高まる。
月足では、36カ月移動平均線(31044円 同)付近から反発、2020年3月安値(16358円)を起点として2023年1月安値(25661円)を通る上昇トレンドライン付近から反発する格好となった。月間終値までこの状況を保てるかが重要で、36カ月移動平均線や上昇トレンドラインを割り込むとネガティブな判断となる。
日足ベースの上値メドは、8/2安値(35880円)、200日移動平均線(36866円 同)、8/1安値(37737円)~心理的節目の38000円、75日移動平均線(38825円 同)などが考えられる。下値メドは、8/5安値(31156円)、2023年10/4安値(30487円)や心理的節目の3万円、心理的節目29500円や29000円、2023年3/9高値(28734円)などがある。