【よろずのつぶやき by Wada】大局観
昨日は、東京時間から日経平均の上昇が話題に。海外市場になっても日経平均先物への買いが断続的に観測されるとドル円もクロス円中心に上値を試す展開となりました。NY時間に入ってからも前日の米3年債入札に続いて米10年債入札が1bpのストップスルーとなる好調な結果に終わったにもかかわらず、下押しが10銭足らずにとどまるといった底堅い動きに。結局、161.81円まで値を上げることになりました。
アジア時間に入ってからは、ポジション調整から161.48円まで下押ししたものの、NY時間の安値161.43円が目先のサポートレベルとして意識されると再び161.68円まで買戻されているといったところです。
いずれにしても、日経平均には明日のSQを控えて思惑的な動きが出ていることは確かですが、それにもまして、海外勢を中心とした買いがまとめて出ているわけで、市場では「中東のソブリンファンドからの買いが目立つ」との声も聞かれるなか、明らかにまだまだ割安感の強い日本株へのしっかりとした資金流入が続いていることがわかります。
日経平均の先物市場では、連日、踏み上げ相場となっていますが、こういった世界のマネーのうねりを感じながら為替市場の動向を見ていくことこそ、今の相場の方向性の大局観を感じることが出来るというものです。