【よろずのつぶやき by Wada】材料のない夜こそ
想像力があり過ぎて、開会式からやらかしてしまった感が強いパリ五輪ですが、昨日のように市場に材料が全くなかったばかりか、明日の月末まで待たなければならない大きな事情があったからこそ、昨日の市場参加者の関心は、自然とオリンピックの話題ばかり。ドル円も東京時間のレンジ内での全く主体性のない動きを繰返す様子見に終始しました。
連日、決勝まで行われている柔道を見守っていますが、世界柔道連盟という権威による不都合な、もしくは不適切な、更には、不可解な判定が日本選手の勝敗を左右させる場面に何度も遭遇するなか、選手としてはその判断を受け入れるしかなく、その後の敗者復活戦から這い上がってメダルを獲得。しかも、日本の伝統的な柔道スタイルを貫いて勝利を勝ち取る姿をまざまざと見せつけられる度に、今の市場で起きている現象と重ね合わせてしまいます。
いかにも不可解な、不必要だった介入によって引き起こされた海外投資家による円キャリートレード解消の動きが、もはや国策と言っても不思議ではない新NISAによる本邦個人投資家の投資爆増によって上昇してきた株式市場で、たったの2週間で5000円近い暴落を引き起こしてしまったという結果を受け入れるしかなく、市場は今後も当局の不適切な介入などを受けながも、自らが信じた投資を地道に続けていくことこそ、成功への道なのかもしれません。いずれにしても、市場は明日の日銀の決定をもとに、新たな投資戦略をたてていくことになります。