欧州マーケットダイジェスト・29日 株まちまち・金利低下・ドル高
(29日終値:30日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=154.00円(29日15時時点比△0.63円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.70円(△0.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0825ドル(▲0.0034ドル)
FTSE100種総合株価指数:8292.35(前営業日比△6.64)
ドイツ株式指数(DAX):18320.67(▲96.88)
10年物英国債利回り:4.049%(▲0.051%)
10年物独国債利回り:2.359%(▲0.048%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月英消費者信用残高
12億ポンド 15億ポンド
6月英マネーサプライM4
(前月比) 0.5% ▲0.1%
(前年比) 1.0% 0.3%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは軟調。独長期金利の低下などを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが先行。一時は4.14%台まで低下した米10年債利回りが4.18%台まで低下幅を縮めると全般ドル買い戻しも優勢となり、23時30分過ぎに一時1.0803ドルと日通し安値を付けた。市場では「前週までに発表されたユーロ圏の景気指標を受け、米国と比べたユーロ圏景気の相対的な弱さが意識されている」との声が聞かれた。ユーロポンドやユーロカナダドルなど一部ユーロクロスの下落につれた売りも出た。
ただ、一目均衡表基準線が位置する1.0807ドルや雲上限1.0776ドルがサポートとして意識されると1.0826ドル付近まで下げ渋った。
・ドル円は下値が堅かった。アジア時間に一時153.02円と日通し安値を付けたものの、欧州市場に入ると買い戻しが進んだ。米長期金利が低下幅を縮小すると全般ドル買いが優勢となった流れに沿って、23時前には一時154.21円付近まで持ち直した。ただ、アジア時間に付けた日通し高値154.35円を上抜けることは出来なかった。
なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.75と11日以来の高値を更新した。
・ユーロ円はもみ合い。166.60円を挟んだ狭いレンジ取引に終始した。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。
・ロンドン株式相場は小幅ながら3日続伸。英中銀(BOE)による利下げ観測が高まる中、前週末の米国株や本日の日本株が上昇した流れを引き継いで買いが先行したものの、引けにかけては伸び悩んだ。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が買われたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値上がりした。半面、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られ、相場の重しとなった。
・フランクフルト株式相場は反落。前週末の米国株や本日の日本株が上昇した流れを引き継いで買いが先行したものの、終盤失速した。個別ではコベストロ(1.93%安)やメルセデス・ベンツ(1.78%安)、BASF(1.68%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。ユーロ圏景気への懸念から独国債に買いが入った。