欧州マーケットダイジェスト・26日 株高・金利低下・円下げ渋り
(26日終値:27日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=153.73円(26日15時時点比△0.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.96円(△0.18円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0860ドル(△0.0003ドル)
FTSE100種総合株価指数:8285.71(前営業日比△99.36)
ドイツ株式指数(DAX):18417.55(△118.83)
10年物英国債利回り:4.100%(▲0.030%)
10年物独国債利回り:2.407%(▲0.010%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
7月仏消費者信頼感指数
91 90・改
ロシア中銀、政策金利
18.00%に引き上げ 16.00%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上値が重かった。欧州株相場の上昇を背景に投資家のリスク回避姿勢が和らぐと円売り・ドル買いが先行。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.26%台まで上昇したことも相場の支援材料となり、20時30分前に154.74円と日通し高値を更新した。
ただ、NYの取引時間帯に入ると弱含んだ。米10年債利回りが4.18%台まで低下したことで円買い・ドル売りが先行。23時30分前に一時153.15円と日通し安値を付けた。
なお、米商務省が発表した6月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)は前年比2.5%上昇と市場予想に沿う形で前月の2.6%上昇から鈍化した。市場では「インフレ状況の改善が示され、米連邦準備理事会(FRB)は9月に利下げに着手できる見通しだ」との声が聞かれた。
・ユーロドルは持ち直した。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行すると一時1.0842ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.0828ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。米長期金利が低下に転じたことでユーロ買い・ドル売りが進むと一時1.0868ドルと日通し高値を付けた。ただ、前日の高値1.0870ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
・ユーロ円はドル円と似た動き。21時前に一時168.01円と本日高値を付けたものの、買い一巡後は上値が重くなった。30-31日の日銀金融政策決定会合を前に、日銀の政策正常化への思惑が高まる中、円買い・ユーロ売りが入りやすい地合いとなった。23時30分前に一時166.36円と日通し安値を更新した。
・ロンドン株式相場は続伸。時間外の米株価指数先物の上昇を受けて投資家心理が改善すると、英株に買いが入った。コンパス・グループやネクストなど一般消費財サービスが買われたほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反発。時間外の米株価指数先物の上昇を受けて独株にも買いが入った。市場では「前日に下げていた一部銘柄に自律反発狙いの買いが入った」との声が聞かれた。個別ではザルトリウス(6.52%高)やラインメタル(3.80%高)、メルク(2.70%高)などの上げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。