【よろずのつぶやき by Wada】花火を合図に
昨日のドル円は、大阪の大川で天神祭の花火が盛大に打ち上げられている最中、米HFによる最後のポジション調整の売りが持ち込まれると一時151.94円まで下落。ただ、昨日もお伝えした通り、2023年11月13日の高値151.91円や5月3日の安値151.86円、更には200日MAの151.55円といった相場の方向性を変えることにつながるチャート上での極めて重要な節目の手前で下げ止まり、まさに「天神底」を示現。NY時間に入って4-6月期米GDP速報値が予想を大幅に上回る強い数字となったことをきっかけに一時154.32円まで急速に買い上げられることになりました。
アジア時間に入ってからは、早朝に一時153.40円まで下押す場面もみられましたが、仲値にかけては本邦実需の買いが観測されると154.14円まで上昇。その後は輸出の売りからか再び153.44円まで下押したものの、日経平均がプラス圏を回復するにつれて再び下値を切り上げるなど、このところ続いた、いわゆる円キャリートレードの巻き戻しの動きは鳴りを潜め、通常の需給相場に戻っているといったところです。
日経平均についても、目先の下値を確認したのかどうかを見極める必要がありますが、少なくとも、本日は、米系HF勢による円キャリー縮小の動きによる売り浴びせをみることなく、「天神底」の相場格言と同様に、大阪米相場から作り上げられた「酒田五法」での「三空叩き込み」による底値確認を指摘する向きも出て来ているわけで、来週のビックイベントに向けた何とも荒々しい、節操のない、海外勢による無秩序な調整相場が終わろうとしています。