NY株見通し-週後半の物価指標の発表を控え、もみ合いか
今晩はもみ合いか。昨日はダウ平均が52.82ドル安(-0.13%)と小幅に2日続落した一方、S&P500が0.07%高、ナスダック総合が0.14%高とともに6営業日続伸。S&P500とナスダック総合はともに取引時間中と終値の史上最高値を更新した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米上院銀行委員会での証言で、高金利政策の長期化によるリスクに言及し、先行きの利下げを示唆したことが支援となったが、高値警戒感から利益確定売りに押される銘柄もあり、ダウ平均の重しとなった。
今晩はもみ合いか。昨日のパウエルFRB議長発言を受けた利下げ期待が引き続き相場の支援となることが期待される一方、S&P500とナスダック総合が連日で史上最高値を更新していることで高値警戒感が強まることが予想される。また、木曜日に米6月消費者物価指数(CPI)、金曜日に米6月生産者物価指数(PPI)が発表されることで、注目の物価指標の発表を控えた様子見姿勢も強まりそうだ。パウエルFRB議長は昨日の上院に続いて米下院金融サービス委員会で証言を行うが、昨日と同様の内容が予想されている。
今晩の米経済指標・イベントはパウエルFRB議長議会証言のほか、MBA住宅ローン申請指数、5月卸売在庫、EIA週間原油在庫、米10年債入札など。今晩は主要な企業の決算発表はないが、木曜日にペプシコ、デルタ航空、金曜日にJPモルガン・チェース、シティグループなどの第2四半期決算発表がスタートする。