【相場の細道】ハリス第47代米大統領?
「女性では初の副大統領になるが、最後ではない」(ハリス第49代米副大統領)
米メディアの調査によると、バイデン米大統領対トランプ前大統領ならば、43.5%対46.0%だったが、ハリス米副大統領対トランプ前大統領ならば、44%対42%となり、ハリス第47代米大統領誕生の可能性が高まりつつある。
1.バイデン第46代米大統領(1942年11月20日生まれ:81歳)
2021年1月20日、米大統領選挙で史上最高の得票数(約8100万票)で史上最高齢(78歳)のバイデン第46代米大統領が就任した。
米国の大統領の9%が在任中に殺害され、18%が任期途中で死亡しており、20年毎に選出される米大統領が在職中に死亡するという「テカムセの呪い(Tecumseh’s Curse)」もあり、2020年に選出されたバイデン米大統領にとっては、不吉なデータとなっていた。
そして、2024年7月21日、バイデン第46代米大統領は、大統領選挙からの撤退を表明し、後任に、ハリス第49代米副大統領を指名した。
2.ハリス第47代米大統領候補(1964年10月20日生まれ:59歳)
女性初で黒人初の米副大統領に就任したハリス第49代米副大統領は、西部カリフォルニア州オークランド出身で、名門スタンフォード大の経済学教授でジャマイカ系の父親と乳がん研究者のインド系の母親の元に生まれた移民2世である。
2019年6月のフロリダ州マイアミで開かれた民主党予備選に向けたテレビ討論会で、ハリス候補はバイデン候補が上院議員として「差別撤廃に向けたバス通学」に反対したことに対して、「カリフォルニアのある少女は、公立学校の統合のために第二クラスに入れられ、毎日学校にバスで送迎された。その少女は私だ」と批判した。
1994年、30歳のハリス氏は、父親よりも年上でカリフォルニア州議会の議長を務めていた30歳年上のウィリー・ブラウン氏と不倫関係となった。
1996年、黒人初のサンフランシスコ市長となったブラウン氏の支持により、2004年サンフランシスコ検事総長から2010年カリフォルニア州司法長官と上り詰め、ブラウン氏の支持者に対する疑惑をもみ消した、と暴露本に書かれ、2016年にはカリフォルニア州上院議員となった。
2014年にハリウッドの弁護士ダグラス・エムホフ氏と結婚、夫と前妻の間の子供2人の母親でもある。エムホフ氏は、米国初の「セカンド・ジェントルマン(副大統領配偶者の男性)」となり、公務を果たしている。
2021年6月7日、ハリス米副大統領は、グアテマラの首都グアテマラシティで、ジャマティ大統領と不法移民問題について協議した後の記者会見で、米国境に殺到する不法移民に向けて、「米国とメキシコの国境まで、危険な旅をしようと考えているこの地域の人々に、私ははっきりと言いたい。来ないで。来てはいけない。我々の国境に来れば、追い返されるだろう」と呼びかけた。
米共和党の副大統領候補バンス上院議員は、かつてハリス副大統領に対して、実の子どもがいないという理由で「国の未来と利害関係がない」と発言していた。