NY為替見通し=ドル円、明日発表される米6月CPI控えて動きづらい展開か
本日のNY為替市場のドル円は、明日発表される米6月消費者物価指数(CPI)を控えて動きづらい展開が予想される。
パウエルFRB議長は、昨日の米上院銀行委員会での議会証言に続き、本日は米下院金融サービス委員会で金融政策や経済情勢に関する半期に一度の証言を行う。
証言内容は、昨日とほぼ変わらないことで、質疑応答の内容を見極めつつ、明日発表される米6月CPI待ちで動きづらい展開が予想される。
パウエルFRB議長は先日のシントラ会合で、政策金利の引き下げについては「もっとデータを見たい。具体的な日程は決めていない」と述べ、経済指標を見極めた上で慎重に利下げの時期を判断する従来の見解を繰り返した。
そして昨日の議会証言では「インフレが持続的に2%に向かうという確信をさらに高めるまでは利下げは適切ではない」と述べており、米6月CPIへの注目度合いが高まっている。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」での9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ開始確率は70%付近、12月のFOMCでの利下げ確率は48%前後となっている。
また本日は、トランプトレードを背景に上昇基調にある米10年債の入札、グールズビー米シカゴ連銀総裁やボウマンFRB理事の発言にも警戒しておきたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、161.95円(7/3高値)
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、160.26円(7/8安値)