【よろずのつぶやき by Wada】天神底
昨日の海外市場では、日経平均先物が1000円を超える急落となったほか、米株も大幅な下落。米系HF勢による円キャリーの巻き戻しの動きが引き続き観測されました。ただ、一昨日と違ってNY時間午後に入ってからは、米長期金利が一転して大幅な上昇となったこともあり安値からは1円の買い戻しとなって引けました。
アジア時間に入ってからは、米系の動向を見極める状況が続いていますが、仲値にかけて上昇したドル円は、再び一部米系から処分出来ていなかったフローが持ち込まれると昨日安値の153.11円を下抜けて152.65円まで売り込まれることになりました。その後は152.98円まで買い戻されているといったところです。
いずれにしても、市場は「かなり流動性にかける動き」となっている模様ですが、「値動き的にはミニセリングクライマックス的な動きにもなっている」との声も聞かれています。目先は、2023年11月13日の高値151.91円や5月3日の安値151.86円、200日MAが位置する151.55円付近が「チャート上でのかなり重要な節目」との認識が強いなか、日経平均と連動した神経質な動きが続いています。
今夜は大阪では天神祭の盛大な花火が打ち上げられることになっていますが、38000円を割込んで急落となっている株価や、円キャリーポジションの調整の動きが、株式市場で伝わる「天神底」となるのかどうか。マーケットのリズムの変化や、相場の分水嶺を見極めることになりそうです。