中国は5%成長目標の達成に黄信号=大和総研
大和総研では、中国の2024年4-6月の実質GDP成長率が前年同期比4.7%となったことを受けて、このまま景気減速が続けば、2024年の政府成長率目標5.0%前後の達成は困難と指摘している。中国政府は景気てこ入れ策を強化してくる可能性が高いが、打てる手は、製造業投資やインフラ投資増強、あるいは消費刺激策の拡充が中心になるとみている。前者は過剰生産能力のさらなる深刻化や投資効率の低下を招きかねない。後者はクーポン配布などの効果は一過性のものにとどまり、補助金政策は需要先食いという副作用が付きまとう。これらの点から、仮に2024年は5%成長を達成できたとしても、そのツケは後年支払うことに注意が必要と大和総研ではコメントしている。