(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反落。ただ、下値は堅かった。アジア時間に一時156.29円まで下落したものの、一目均衡表雲の上限156.23円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。欧米株価の上昇に伴う円売り・ドル買いも優勢となった。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いも出ると、一時157.17円付近まで下値を切り上げた。
なお、バイデン米大統領は21日、11月の米大統領選から撤退すると表明。共和党のトランプ前大統領が当選する可能性が後退したものの、為替相場への影響は限定的だった。
・ユーロドルは3日ぶり小反発。本日は欧米の経済指標の発表などがなく手掛かり材料に欠けたことから、相場は大きな方向感が出なかった。今日の安値はNY時間に付けた1.0873ドル、高値はアジア時間に付けた1.0903ドルで1日の値幅は0.0030ドル程度だった。
・ユーロ円は続落。日本時間夕刻に一時170.06円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。3時過ぎには171.15円付近まで下値を切り上げた。ドル円につれた動きとなった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに、自律反発狙いの買いが入った。市場では「今週から本格化する米企業決算への期待から買いが入った」との指摘もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに反発。前週後半に下げが目立っていた半導体関連株に買いが入った。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続落。11月の米大統領選に向けた不透明感が根強い中、ポジション調整目的の売りが優勢となった。
・原油先物相場は小幅に3日続落。時間外取引で6月18日以来の安値79.17ドルをつけたところで下げ渋り、緩やかに戻す動き。しかし米大統領選の行方など不透明要因を抱えるなかプラスを維持して引けることはできなかった。
・金先物相場は4日続落。欧米株の底堅い動きが、安全資産とされる金を買う動きを鈍らせた。米金利上昇も、金利が付かない資産である金の相対的な投資妙味を後退させる材料となった。