株価指数先物 【週間展望】 ―決算・トランプトレードで方向感はつかみづらい
今週の日経225先物は、本格化する日米決算に市場の関心が集まり、企業業績の影響を受けやすくなるとみられる。また、米国では9月にも利下げが期待されるなか、出遅れ感のある銘柄が買われる一方で、これまで相場を牽引してきたハイテク株に持ち高調整の売りが出るといったローテーションの動きが観測された。
19日の米国市場では、マイクロソフト<MSFT>の基本ソフト(OS)で発生したシステム障害を受けて、リスク資産を圧縮する動きがみられた。クラウドストライク・ホールディングス<CRWD>のセキュリティ・ソフトウェアの更新で不具合があったためと原因が特定され、障害は収束に向かうとみられるが、影響を見極めるまでポジションの積み増しは手控えられそうだ。
また、4-6月期の売上高が予想に届かなかったトラベラーズ<TRV>が7%を超える急落となりNYダウを押し下げたほか、アメックス<AXP>も決算が嫌気されていた。今週は22日にベライゾンコミュニケーションズ<VZ>、23日にアルファベット<GOOGL>、テキサス・インスツルメンツ<TXN>、テスラ<TSLA>、24日にIBM<IBM>、25日にアッヴィ<ABBV>、26日にスリーエム<MMM>などの決算発表が予定されている。
国内でも18日に4-6月期決算を発表したディスコ <6146.T> [東証P]が、19日に5%近く下落していた。今週は23日のニデック <6594.T> [東証P]や25日の日産自動車 <7201.T> [東証P]、26日の信越化学工業 <4063.T> [東証P]、日東電工 <6988.T> [東証P]などの決算が注目され、模様眺めムードが高まりやすいだろう。