にほひつつ散りにし花ぞおもほゆる夏はみどりの葉のみしげれば(後撰和歌集)。常盤木の落葉期で、さわだつ青葉の光のなかに乾いた竹の葉が散り乱れ、落花の幻を描いています。神社の石灯籠の裾にすみれの花が残っていました。野咲きのものより花も葉も小さく、それがまたひとしおのあわれを誘います。
にほひつつ散りにし花ぞおもほゆる夏はみどりの葉のみしげれば(後撰和歌集)。常盤木の落葉期で、さわだつ青葉の光のなかに乾いた竹の葉が散り乱れ、落花の幻を描いています。神社の石灯籠の裾にすみれの花が残っていました。野咲きのものより花も葉も小さく、それがまたひとしおのあわれを誘います。