深山がくれの渓流には、たぎつ瀬の波のしずくに濡れて、やまぶきの花など清らかに咲いているでしょうか。みどりの山のおもてから目には見えないその奥処まで、遠く心が思いやられて、古く詠まれた情景などもおのずと胸にうかんできます。
吉野川岸の山吹さきぬれば底にぞふかき色はみえける(千載和歌集・藤原範綱)
岩根こす清滝川のはやければ波をりかくる岸の山吹(新古今和歌集・源国信)
駒とめてなほ水かはん山吹の花の露そふ井手の玉川(新古今和歌集・藤原俊成)
深山がくれの渓流には、たぎつ瀬の波のしずくに濡れて、やまぶきの花など清らかに咲いているでしょうか。みどりの山のおもてから目には見えないその奥処まで、遠く心が思いやられて、古く詠まれた情景などもおのずと胸にうかんできます。
吉野川岸の山吹さきぬれば底にぞふかき色はみえける(千載和歌集・藤原範綱)
岩根こす清滝川のはやければ波をりかくる岸の山吹(新古今和歌集・源国信)
駒とめてなほ水かはん山吹の花の露そふ井手の玉川(新古今和歌集・藤原俊成)