チラシの裏 ID:tYqjuOxI

8名無しさん@Next2ch:2024/07/30(火) 21:16:38.15 ID:tYqjuOxI

最初のほうを見返してみた
すでに「たけくらべ」で、月影千草は「完璧なみどり。それが天才の限界」「マヤ、あなたはそれを超えろ」と言っている

つまり、月影千草は姫川亜弓に紅天女を渡す気は最初からさらさらないのだ。
月影千草にとって「紅天女」は、年の離れた妻子持ちの男に恋をして、舞台の上でのみ「魂で結ばれて」作り上げた幻である。女優を探し育てるのも紅天女を再び上演させるためであり、役者を育てるつもりなど全くない。
その月影千草が、自分と同じタイプの女優であり、いまや自分が失った若さと美貌を持ち、完璧な紅天女を美しく幽玄にすら演じるであろう姫川亜弓に、紅天女を渡すわけはないのである。それは自分の男を渡すことに等しい。
一方、マヤは違う。もしマヤが自分と同じタイプであるならマヤは「おそろしい子」ではありえないので、千草はこの異能のタイプではない。美貌でもない。マヤは自分と競わないが、紅天女をつとめるに充分すぎる才能を持っている。

9名無しさん@Next2ch:2024/07/30(火) 21:26:15.95 ID:tYqjuOxI

また最初の頃はまだみんな子供で、マヤと桜小路の恋は昔の少女マンガバリバリである。ほほえましい。速水真澄もまだ25歳くらいで、マヤの未熟で一途な情熱に純粋に驚き打たれ、中学生同士の可愛いカップルを、大人の自分が守ってやっている。亜弓もまだまだ子供。みんな可愛い。
紫のバラを初めて贈るエピソードもまったく無理なく、メッセージもノートを破いてそこに書いたメモ書きである。

それが‥
大人になるって悲しいね


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