ワゴン車で暮らす47歳の元歯科医。年収1000万円から“たった3年”で一家離散、ローン完済目前の家を失うまで « 日刊SPA! https://nikkan-spa.jp/1976735
元歯科医の高田洋次さん(仮名・47歳)は、人知れず住み慣れた我が家を離れた。
「まさか自分が家を失うなんて」とこぼすが、それもそのはず、3年前までは歯科医師として1000万円近くの年収を得ていたのだ。
勤めていた歯科医院が経営難に
そんな彼の生活に綻びが生じたのは、勤めていた関西の歯科医院の経営難がきっかけだった。
「コロナ禍で高齢者を中心に受診控えが起きたのは痛手でした。
さらに’20年の末ごろから電気代をはじめとする光熱費が高騰、治療に必要な歯科材料のほとんどが10%前後値上がりしました。
特に銀歯の材料となる金属価格が暴騰し、仕入れ値は半年で3割増しです。うちは保険診療メインの歯科医院だったため
診療費は保険点数に応じた額しか取れません。利益はほんど出なかったようです」
ローン完済目前で売却。妻に見放され一家離散
経営そのものが危うくなるなか、院長と折り合いが悪かった高田さんはあっさりと解雇の憂き目に遭ってしまった。
「解雇となったのは’21年の年末。バイト医として日銭でも稼ぐべきでしたが気力が湧かず、精神科に相談に行くとうつ状態だと言われました」
高田さんは関西の高級住宅地に一軒家を構え、妻と一人息子の3人暮らしをしていた。傍から見たら恵まれた生活だ。
「実際は35歳のときに組んだローンの返済額が月々35万円、加えて息子を母校の歯学部に卒業生推薦で入学させたので、初年度は2000万円以上もの学費がかかりました。貯金なんてほぼありません」
退職から1年で住宅ローンの返済すらままならず、カードローンで補塡。4か月ももたず、カードは上限に達し、クビが回らなくなった。
車中泊で雨露をしのぐ
「ローン滞納3か月目で銀行から催告書が届き、妻はもうパニック状態。自宅に訪問営業にきた不動産会社の
『家が競売にかけられたら近所中にバレる』という話を鵜呑みにし、そうなる前にすぐ家を売却するよう僕に迫りました」
うつ状態で判断力を失っていた高田さんは、言われるがまま契約書にサイン。
一家は離散状態となり、現在は彼ひとり友人から譲り受けたワゴン車で雨露をしのいでいる。
酒を飲んで寝落ちし、寒さで目を覚ますこともあるという。無事に冬を越せるかが心配だ。
「全財産は別れる直前に妻から手渡された30万円。今はスーパー銭湯の駐車場やサービスエリアに停車し睡眠をとっていますが、寒さがこたえます。
先日、勤務医時代に通っていた喫茶店でモーニングセットを食べようとしたら、200円も値上がりしていて注文せずに退店しました」
卒業生推薦で入学とか学力人格そっちのけで学閥門閥優先するあほらしい制度だな
それはさておくとして
学費含む子供養育と供託金含む選挙に金がかかりすぎるのを早く是正しろよ