内乱に漂が巻き込まれたと知った信が眠りにつけず何度も寝返りをうつ様子や
のたうち回って漂の死を悲嘆する様子など丁寧な人物描写に惹き込まれた
「お前のことを語る時はまるで宝物を語るようだった」など政の回想のなかで漂自身の魅力的な人柄をも描き
信と漂の人物像や友情の篤さに政の存在感も加わってまさに一を描いて三を伝える見事な序盤だった
二人の下僕の念願だった将軍となって初めての軍議描写があっさりギャグで遅刻
作者さん的にはこれで信の変わらぬ魅力を描いた一コマになるのだろうか
他方では蒙恬の弁を借りてまで李牧の窮状と趙への忠心を描写するこだわりを見る
新章と銘打ったここが大きな岐路かもしれん
まだ暫くは興味を持って読み続けてみよう