5つ星のうち 5.0 わけわかんないけど楽しい
投稿者 カスタマー 投稿日 2004/7/2
形式: 単行本
本書は20世紀最大の文学的事件といわれているらしい『フィネガンズ・ウェイク』の抄訳です。
抄訳と言っても原書の半分の本文630Pほどあるので、ヴォリュームはかなりある。
柳瀬訳では読む終えることが出来なかったのですが、本書では読み終えることが出来た。
訳は柳瀬訳よりかなり読みやすく、丁寧な注と解説で話し(があるとしたら)少しわかった気にさせてくれる。
話しについては私には解説をそのまま引用することくらいしか出来ませんし、理解もしていないのでなんともいえません。
『フィネガンズ・ウェイク』そのものの評価は私にはできませんけれども、
とにかくわけからんのですが、楽しい。(本当は悲しい作品らしいのですが)
私に『フィネガンズ・ウェイク』を読ませた、宮田さんの努力に星5つ。
柳瀬訳では読む終えることが出来なかったのですが、本書では読み終えることが出来た。