女ざかり [DVD] 吉永小百合 (出演), 津川雅彦 (出演), 大林宣彦 (監督)
女ざかり (文春文庫) 丸谷 才一
吉永小百合, 津川雅彦, 風間杜夫, 藤谷美紀, 三國連太郎, 大林宣彦, 丸谷才一 邦画・洋画 ... 女ざかり (文春文庫) .... あなたのシワが撮りたい」と大林宣彦監督からオファーされた吉永小百合が、離婚歴のある新聞社の論説 ... 弓子の恋人・豊崎(津川雅彦)の他膨大な数の著名俳優が出演しており、まさしく女ざかりの吉永小百合を盛り立てている。
女ざかり [DVD] 吉永小百合 (出演), 津川雅彦 (出演), 大林宣彦 (監督)
女ざかり (文春文庫) 丸谷 才一
吉永小百合, 津川雅彦, 風間杜夫, 藤谷美紀, 三國連太郎, 大林宣彦, 丸谷才一 邦画・洋画 ... 女ざかり (文春文庫) .... あなたのシワが撮りたい」と大林宣彦監督からオファーされた吉永小百合が、離婚歴のある新聞社の論説 ... 弓子の恋人・豊崎(津川雅彦)の他膨大な数の著名俳優が出演しており、まさしく女ざかりの吉永小百合を盛り立てている。
小谷野敦
5つ星のうち1.0 大林宣彦といえど
2008年12月13日 形式: DVD
原作は丸谷才一で、刊行時には話題になったものだが、まあ面白くはない。大林宣彦は何らかの抒情を引き出そうとしているが、ストーリーライン自体に魅力がないし、愛人や叔母が政治家と関わりがあったり、不自然な点も多いし、いずれにせよストーリーが中途半端。
5.0原作も良いが映画も良い。
2013年2月13日 形式: DVDAmazonで購入
サユリストには堪らない映画でした。原作は名作ですが、ちょっと違う味付けをされたこの映画もなかなかのモノでした。
4.0女ざかりとは男の憧れなり 2017年3月31日 形式: DVD
生活部記者の主人公南弓子(吉永小百合)は、その実績を買われて社説の編集委員となる。その移動のシーンから映画はスタートする。熱に浮かされたような甘いテーマ音楽をバックに南弓子は癖の強く毎日が談論風発の編集委員たちのマドンナとしてその世界に身を置く日々はスタートすることとなる。前半30分その談論シーンに使われるのにはびっくりした。しかしいかにも映画だなと思わせる吉永小百合が当時の世相と相まって女性の社会進出の象徴として君臨するのがまた面白い。そして話の進展は彼女の社説のミスに発端するわけで、そのミスが化学反応のように巻き起こすこの小さな新聞社のささやかな慶事である本社の新社屋移転を阻止しようとする政治と南弓子の冒険と副題のあるように、彼女その政治からを守ろうとする同志たちの活躍がストーリーの主題となる。
その中心となるのが論説が「書けない」編集委員の三國連太郎であり、また南弓子の不倫相手の大学教授津川雅彦である。微笑ましいのは彼女の地位を守ろうと必死になって動き回る彼らであり同時にそうした大林ワールドの作り出す空間である。最後の彼女の達観のような一言を推す向きもあるが、私としては吉永小百合の正しく女ざかりの魅力により導き出される男たちの英雄的行動と彼女への憧れからくる忠誠心を引き出した大林監督の手腕に大きく惹かれ私もまあその一員となったといえる。視聴者としてそれが一番の喜びであった。三國連太郎の「あなたとやりたい」と砂に書くシーンも私にとっては素直に可愛い感じがした。やはり南弓子の冒険に2時間浸れることが何よりもこの映画の魅力であるに違いない。やはり大林宣彦監督の優しい目線が光る作品であった。
高橋啓三
5つ星のうち4.0 論説委員室の内幕 2012年11月23日
形式: 文庫Amazonで購入
早速、目を通しましたが、750円の価値はあり。
これは大熊由紀子さんががモデルでしょう。
小説の内容は、論説委員室の内幕的なもので、
内部の協力なくして、書き得なかった本ですね。細部がよく書かれてますね。
作家の想像力の及ばない分野がディーテルに描写。
さて、1993年1月発行とか。20年前。
新聞社の絶好調の時代では。それからは、今はインターネットの時代で、新聞社の凋落も激しいのでは。
特に面白かったのは、文章が書けない記者が出てきて、ヒロインが添削する部分。丸谷才一の得意の分野。
<要約>
主人公;南弓子、1946年生まれ、45歳で新日報の論説委員、社説で・・・・・・・・・・・・
5.0さまざまな「女らしさ」の様相
2016年8月5日 形式: 文庫
この文庫本の帯で、かの筒井康隆が本作を激賞したとありましたが、さもありなん、と思いました。展開がテンポ良く意外性もあり、登場人物のキャラクターも立っていて(書道家の孫娘2人なんてまさに筒井康隆好み)、ユーモアもあり、ペダンティズムも一種のスパイスとして効いている。
特別込み入った心理描写とか、深遠なテーマがあるわけではないのですが、卓越した知性を持った一流の筆による娯楽小説として純粋に楽しめます。
さまざまな「女らしさ」の様相を持った個性的な登場人物が現れますが、女性だけでなく応対する男性の「男らしさ」の描き方も見ものです。主人公の弓子は考え方の分析的、論理的なところなど、むしろ「男性的」な側面もふんだんに持っているように思えるのですが、読み終えるとやっぱり魅力的な「女性」としか言いようがない。素晴らしい人物造形だと思います。
小説そのものは、自由闊達で居ながらも分析的で客観的なところがあり、極めて「男らしい」小説だな、という印象でした。
長編小説で読んだのは『たった一人の反乱』と『輝く日の宮』のみ。この2作、一言で云って、感心はしたが感動はしなかった。
先日或る古本市で『女ざかり』見かけ、格安だったせいもあって購入、久しぶりに氏の本を読んだ。とても愉しかった。日本文化に対する深い考察をけっして堅苦しくなることなくユーモアたっぷりに語る。しかも文章がしっかりしている。
が、やはり、感心はしたが感動はしなかった。氏は常々「日本にはあまり存在しない “ 大人のための文学 ” を書くことを目指している、と云う趣旨のことを述べていたように記憶するが、もし知的興味は誘うが感動は与えないのが「大人の文学」だとするのなら、「大人の文学」は芸術とは呼べないのではあるまいか、と私は考えていた。
文学であれ、音楽であれ、美術であれ、芸術は、一言で云ってしまえば、まず感動を与えるもの――或いは考え込ませるもの――であると思うからだ。(そうあってほしいと願っているだけかもしれませんが。)
『女ざかり』に登場するのは、ほぼ全員、人生の根元的悩み――経済的悩み、己の容姿に対する悩み、自分の存在価値に対する悩み等――とはほとんど無縁の、知的上流階級の人間である。センスの良い服を着て、美食を愉しみ、不倫を含む恋愛も肉体の問題と云うのではなく知性の問題として愉しんでいる。従って、読者の魂を揺さぶることは皆無である。(もちろん私だけの感想かもしれません。)
『女ざかり』は知的エッセイとして読むべきだろう。ここには、文体論、太平洋戦争論、経済の交換理論(日本文化における贈与の意味)、憲法廃止論、妊娠中絶の可否、等々、知的興奮を誘う様々な話題が提出されていて、この本を読んだ後では、きっと、それらをあたかも自分自身の知識・論理として誰彼に話してみたくなるだろう。そして、きっとみんなから、特に女性から、何て豊かな知識の持ち主だろうと褒めそやされることだろう。
芥川の文学をやりたかったら数学を勉強しろという言葉はこのことだったかと納得してしまう。「うっ上手い」と唸ってしまう傑作。
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筒井康隆氏の帯文に乗せられて買った。 【この面白さたるやただものではない】 、といった内容の。 そして、失敗した。
結局、全編を通して言いたかったことは何?
いろいろな登場人物に著者のウンチクを語らせるのだが、 それがやたらと長くて、小説の展開をぶち切る。 それでも我慢して読み進めても、何の面白みもない結末が待っているだけ。
著者の考え方(歴史、政治など)を示したいのなら、 わざわざ小説形式にする必要はなく、論文やエッセイに すればいいと思う。
唯一、よかったのは、文章の下手な同僚のつくった論説を 主人公が手直しする場面。
「こうすれば面白い論説になるのか」と、文章づくりの 要諦を教えられた。
5つ星のうち4.0 おとぼけしながらシリアスな。
2008年1月13日 形式: 文庫
こういう400pくらいある小説は、普段は根気が続かず1日100pずつくらいしか読めないものなのですが、一気に読みきってしまいました。なぜなんだろう、途中で止まれませんでした。
これはなぜかな?と考えてみました。 主人公のように、箇条書きで。
1.登場人物が何故かどの人も憎めない。只悪い人はいなくて、悪いことをする人も「わかる、わかる」とうなずける。
2.途中から謎が謎を呼び、道具仕立てがどんどん大げさで偉い人相手になっていく。なのに、妙に庶民ぽいのりで話は進んでいく。そのギャップがいい。
3.最後までとても勝てなそうな戦いで進んでいくこと。でももちろん勝つのだが、思いもしなかった展開でした。
4.ところどころ、本筋に関係ないけれど、くすりとしてしまう話が湧いている。
うーん、まだまだありそうだけど、すぐに浮かばない。でもこんな感じです。
他の著作も読んでみたくなりました。
他にも 「国有地を払い下げ → 新聞社」 って実例が有るんだろうか?
【朝日新聞部数減で悲鳴】 朝日新聞、社員一律 165万円の賃下げ 責任感じ組合幹部自殺★
もっぱら、不動産で食っているわけで、朝日不動産と揶揄されるのももっとも。それだって、元はといえば、国有地を安く払い下げてもらった土地だ。つまり経営手腕はいらないし、実際ない。
他にも 「国有地を安く払い下げ → 新聞社」 って実例が有るんだろうか?
「女ざかり」 (文春文庫) | 丸谷 才一 |本 | 通販 | Amazon www.amazon.co.jp ... 幹事長・榊原善六から、配転せねば、国有地の等価交換での国有財産審議会で新社屋の払い下げ、 ...
新聞社の社屋が老朽化しており移転が必要。その土地を国有地の払い下げで入手予定であったが、水子供養で儲け献金額も多い団体からクレームがつき、党幹事長(榊原) ...
初めて書いた社説がもとで忍び寄る権力に対する女性論説委員の抗戦と、彼女を巡る人間模様を描くドラマ。監督は「水の旅人 侍KIDS」の大林宣彦。丸谷才一の同名ベストセラー小説(文藝春秋・刊)を原作に、脚本は野上龍雄、渡辺善則、大林の共同。撮影は坂本典隆が担当。主演の“女ざかり”南弓子には吉永小百合が扮するほか、豪華スターが共演している。スーパー16ミリ。
念願の論説委員になった新日報社の南弓子(吉永小百合)は、社会部出身の同僚・浦野(三國連太郎)を手助けする一方で、初めての社説を書いた。だがその社説は水子供養で儲けている、ある宗教団体の教祖を怒らせてしまい、そこから巨額の援助を受けていた政府与党の幹事長・榊原(岸部一徳)の圧力で、弓子は左遷を言い渡されることに。だが、彼女はきっぱり拒否。左遷が不首尾に終わると、今度は新社屋建設における国有地の払い下げに、待ったがかかる。・・・・・・・・・・