KURO #12

12名無しさん@Next2ch:2016/11/12(土) 12:28:33.97 ID:IP/EUQhA

 サブフィールドの重み付けを2の累乗倍とした場合,
図7に示す127階調目(1+2+4+8+16+32+64)と128階調目(128のみ)のように
少しの輝度変化で発光サブフィールドが大きく変化する部分(1TVフィールド中での発光タイミングがずれる部分)
で動画擬似輪郭の発生が問題となる。
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一般には,動画擬似輪郭を改善するためにサブフィールドの並べ替えや,輝度の高いサブフィールドの分割を行い,
1フィールド中の発光期間を分散した上で,ディザにより残った擬似輪郭をぼかして対応している。
この方法では,ある程度の画質劣化は避けられない。
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また,この2の累乗倍で重み付けをしたサブフィールドを用いた場合,中高輝度ではスムースな階調表現ができるが,
図7の下側に示すように低輝度領域では,階調ステップが視感度上粗くなってしまう。
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ディザなどによりある程度改善することはできるが十分な階調は得られず
図8に示すようなノイズっぽい絵になるか,低輝度で階調の得られない液晶や,
高S/Nの信号処理が行えない低価格のテレビと同様に,一見きれいに見える黒潰しが行われている。
これらの駆動上の問題に対し,当社ではクリア駆動法を開発し,原理的な解決を行った

 CLEAR駆動法では,階調のステップが自由に選べるため階調不足を生じやすい低輝度領域での
ステップ数や間隔を自由に選ぶことができ,低輝度での階調表現応力が向上する。
従来の階調駆動法では、例えば256階調の場合,
最小輝度間隔はピーク輝度の256分の1にしかならず低輝度領域で階調不足が生じ絵がざらついてしまう。

 クリア駆動法(4)(CLEAR:High-Contrast, LowEnergy Address and Reduction of FalseContour Driving Sequence)は
PDPの階調表示性能の向上と動画表示における動画擬似輪郭の発生を原理的に解決するために開発された。
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前述したようにPDPは,フィールドごとに表示する1枚の画像を,
輝度の異なる複数のサブフィールドの画像の組み合わせで階調を表示している。
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クリア駆動法では,図7の右側に示すように,サブフィールドの重み付けを2の累乗倍にするという従来の考えではなく,
視感度に応じた重み付けを行い,階調間の輝度差を視感度に対して応分に配分した上で,
時間,空間軸上で誤差拡散やディザ処理を行うことにより,すべての輝度領域でスムースな階調表示を実現している。
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「アドバンスドスーパーCLEAR」と呼んでいる最新の駆動法では,1792階調相当(57億5000万色)の表示を実現するとともに,
低輝度領域でもさらにスムースなグラデーションを実現している。
この結果,高画質CRTに匹敵する階調性能にさらに磨きをかけている。

動画疑似輪郭の解決従来の階調表示法では,点灯サブフィールドを選択して階調表示するため,
階調の1ステップの違いでも1フィールド中の点灯サブフィールドの構成が大きく変わる。

例えば127階調(1+2+4+8+16+32+64)と128階調(128のみ)の違いは,輝度差としては認識できないレベルだが,
図7のサブフィールドの構成例ではフィールドの前半の発光と後半の発光の違いになる。

このフィールド中での発光タイミングの違いは静止画表示では問題ないが,
動画表示で視線が画像を追いかけた場合,図9に示すように本来均一に見える部分に濃淡の疑似輪郭が見える妨害を起こす。

このため従来の駆動法では,サブフィールドの並び順を変えたり,高輝度のサブフィールドを分割してフィールド内に分散する,
誤差拡散で疑似輪郭をぼかすなどの対策


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