【経済】誰も得しなかった ビール官製値上げ1年の無力感 #3

3番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2018/05/31(木) 18:37:21.17 ID:???

■中小酒販店に客は戻らず

 同区内の中小酒販店でスーパードライ6缶パックの価格は1350円。近隣の大手スーパーの価格は規制前の約1100円から値上げされ、現在は1150円程度で推移しており、200円程度の差がある。規制前にくらべて縮まったとはいえ、差は依然として大きいままだ。「結局、価格競争で(調達量が圧倒的に多い)大手スーパーにはかなわないよ」(酒販店店主)とぼやく。

 神奈川県の老舗酒販店の店主は「今の流れだけでは衰退していくだけ」と声を絞り出す。近隣の量販店などと競争しても疲弊するだけと判断し、大手の定番ビールは店頭に置かなくなったという。クラフトビールの品ぞろえを増やしている。

 国税庁によると、中小の酒販店などの「一般酒販店」は17年3月末に約4万2千事業者と5年前に比べて24%減ったが、ビール大手の幹部は「中小酒販店の減少傾向に歯止めがかかっていない」と指摘する。

 安売り規制で市場全体が打撃を受けた。ビール系飲料の市場縮小に拍車がかかっているのだ。ビールメーカー大手5社での17年の課税済み出荷量は4億407万ケースと16年に比べて2.6%減となり、13年連続で過去最低を更新した。価格上昇は需要に水を差し、ビール離れが加速している。

 「大きな向かい風となった」。アサヒビールが1月、都内で開いた事業方針説明会。平野伸一社長は安売り規制などについてこう吐露した。同社のビール系飲料の販売量は1億5800万ケース(1ケースは大瓶20本換算)と前年に比べて2%減った。スーパードライも29年ぶりに圧倒的なブランドの象徴である1億ケースを割り込んだ。

 国内で酒類事業を手がけるアサヒビールの17年12月期の売上高は前の期比0.9%減の9672億円となった。キリンビールも6470億円と同1.3%減った。それぞれ、国内のビール系飲料の減少が主な要因だ。

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