この長い文章で述べられている具体的な事実は次の2点だけだ
一つは、中国には二つの戸籍がある、と言うこと。
もう一つは、中国には固定資産税も相続税もない、と言うことだ。
このことから決めつけと推論で「論」を展開している（実際は「論」にすらなっていない）
― 二つの戸籍があるのだから、その間に格差がある（はずだ）
― 固定資産税も相続税もないのだから富裕層は資産を不動産につぎ込む（はずだ）
はずだ、はずだで決めつけて都合のいい結論にもっていく
ソースはおろか具体性すらないので事実の真偽が判定できない
例えば「農民工のための学校」が具体的にどんなものなのか書いていないので
本当に「農民工のための学校」なのか「普通の学校をそう決めつけている」のか定かでない
「日本で爆買いしている中国人は人口の1割」の記述も、根拠がない推定に過ぎない
中国の問題点を提示したいなら、ソースや具体例をもとに
ちゃんと「論」になっている展開で説得力のある文章を作ってほしいものである
このように他国の問題点を大げさに提示することは
日本の抱える多くの問題―東京への一極集中のために地方都市が壊滅状態になっている実態
―働き盛りがやりたがらないので老人が守っている日本の農業―、
これらの問題から目をそらすことになるだけである