福島事故、大津波の危険対策怠る IAEA報告書、全容判明
東京電力福島第1原発3号機(奥)を調査するIAEA調査団=2011年10月(ジョバ ンニ・ベルリニ氏撮影、IAEA提供・共同)
【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)が東京電力福島第1原発事故を総括し、加盟国に配布した最終報告書の全容が24日、判明した。
東電や日本政府の規制当局は大津波が第1原発を襲う危険を認識していたにもかかわらず実効的な対策を怠り、IAEAの勧告に基づいた安全評価も不十分だったと厳しく批判した。
報告書は42カ国の専門家約180人が参加して作成。要約版約240ページが6月のIA EA定例理事会で審議された後、9月の年次総会に詳細な技術報告書と共に提出される予定で、国際的な事故検証は大きな節目を迎える。
事故の教訓を生かした提言も含まれている。
【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201505/CN2015052401001632.html