ASI(人工超知能:Artificial Super Intelligence)が実現すれば、現在のICT(情報通信技術)における不具合の大部分は解消に向かう可能性が高いですが、「すべての不具合が完全になくなる」とは断定できません。
ASIは人間を遥かに凌駕する知能を持つため、従来のAIとは桁違いの修正・改善能力を持っています。しかし、技術が存続する限り新たな課題も生まれます。
ASIがもたらす効果と、それでも残る可能性のある課題は以下の通りです。
1. ASIで解消・削減されるICTの不具合
自動デバッグ・自己修復: ASIは膨大なコードの中から、人間が気づかない潜在的なバグ(脆弱性)を即座に発見し、最適に修正する能力を持つ可能性があります。
システム最適化: 既存システムの効率を最大化し、メモリ不足や処理遅延などのハードウェア限界を回避するコードに書き換えることができます。
予測メンテナンス: 故障が起こる前に、システムやハードウェアの経年劣化、異常動作を予兆検知し、未然に防ぐことが可能になります。
脆弱性の解消: サイバー攻撃の予測や防御が瞬時に行われるため、セキュリティ不具合が劇的に減少します。
2. 「不具合は完全になくならない」理由
ハードウェアの物理的限界: どんなに賢いAIでも、物理的な電源故障、ケーブルの物理的切断、自然災害による物理的なサーバー破壊などを即座に物理的実体として解決するのは、自動化ロボット技術の向上を待つ必要があるため、時間がかかる場合があります。
「正解」の定義: 「不具合」とみなすか「仕様」とみなすかは、ASIに設定した目標や人間の価値観に依存します。ASIが目的を最適化する過程で、人間が期待する挙動とは異なる「安全な不具合」が発生するリスクが指摘されています(スーパーアライメント問題)。
想定外の環境要因: 予期せぬ外部要因(物理空間での偶発事故や新たな物理現象の発見など)によるシステム異常は起こり得ます。
3. 今後への期待
現状のAI技術だけでもトラブル対応の効率化が進んでいますが、ASIレベルになれば、現在の不具合の多くは「過去の技術的課題」として処理されるようになるでしょう。
結論として、「不具合は極小化されるが、全くのゼロにはならない(形を変えて存続する可能性がある)」というのが最も妥当な見方です。