【社会】国際幸福デーの前に知っておきたい「ハッピー指数GNH」とは@Next2ch

1名無しさん@Next2ch:2015/03/19(木) 13:48:53.10 ID:???

3月20日は国連が定めた『国際幸福デー(International Day of Happiness)』。
2015年は第3回目となるこの日、世界各地でハッピーなイベントが行われる。
22日の『HAPPY DAY TOKYO2015(日比谷公園)』をはじめ、日本各地でも関連イベントが開催される予定だ。

この『国際幸福デー』が作られたきっかけは、GNH(Gross National Happiness:国民総幸福量)という
これまでにない概念の指数が世界的に認知されたことによるものだ。
資本主義的経済価値だけを追うGNPやGDPでは計れない“幸福感”という抽象概念を数値化したGNHは
多くの人々に大きなインパクトをもって迎えられた。

しかし、その後の“お家騒動”もあり、当初の期待感や興奮は冷めつつあるのが世界的な現状だ。
だが、だからといって幸福感指数が役に立たないということにはならないだろう。
まずはGNHへの正しい理解が必要かもしれない。

世界一幸福な国ブータン
GNHの歴史は、人口わずか70万人ほどのヒマラヤの小国ブータンという国の現代史でもあるといえる。

GNHは第4代ブータン国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクによって世界に先駆けて提唱された。
ブータンの国連加盟の翌年、1972年に国王に即位した彼は、まずこの指数導入を国民に発表する。

インドと中国という両大国に挟まれた緩衝国ブータンは、外交・軍事の面においては
インド(インド独立以前は英国)の監督下にあり、外国人を拒み鎖国政策を敷いてきた歴史をもつ。
よって国連加盟時にはあらゆる経済指数が最低レベルで、世界最貧国としてのスタートを切ることとなった。

経済の貧弱さだけでなく、チベット仏教内での宗派対立、王侯貴族内での対立
共産ゲリラとの戦いなど多くの問題も抱え、そのため若き国王は、国民を安心させ、自信を持たせる必要があった。
そこで生まれたのが、精神面での豊かさを計る指数GNHだ。

伝統的価値観に意義を与えることで急激な社会の変化を抑制、国民一人当たりの幸福量の最大化を目指し
それに沿った政策を採るという道は、ヒマラヤ山脈と大国に囲まれ
地理的にも政治的にも常に困難が付きまとうこの国にとって、ほかの選択肢がない道だったといえるかもしれない。

一方、支配者層の言語であるゾンカ語を唯一の公用語とし
チベット系国民にチベット式伝統衣装と生活様式を義務付けるなど
国家アイデンティティーを模索する過程で後の社会混乱を生むことになる政策も執られた。
これに反発した国内非主流派(特にネパール系住民)との抗争は、多くの死傷者や難民を生み出し
ブータン社会に大きな傷跡を残す。

2名無しさん@Next2ch:2015/03/19(木) 13:49:41.88 ID:???

開国、押し寄せるグローバル化の波
そして1999年、国民たっての願いであったテレビ放送とインターネット利用が解禁。
これにより国民生活は雪崩を打ったように激変。
今まで知らなかった広い世界の姿を国民は目の当たりにすることになる。

インドや国際機関からの援助や投資も増え、巨大な水力発電用ダムや集合住宅地などの建設が進み
それまで山々の麓で細々と伝統的な農業牧畜を営んできた国民の暮らしも一変。
田畑や家畜を手放し都市に移り住む人々が急増する。

都市部では急激な生活の変化と安価な輸入食品の増加や食の欧米化により肥満や糖尿病などが深刻化。
慢性的な失業、アルコール中毒やドラッグの蔓延なども目立つようになってきた。

ここで国王は絶対王制から立憲君主制への移行と自らの退位を決断。普通選挙による上院・下院を設け
社会の急激な変化と国民の要望に応えようとした。第5代国王ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュクが誕生し
下院選挙で96%の議席を得て圧勝した調和党のジグメ・ティンレーが首相に選任される。

新政府はマッキンゼーをアドバイザーとし新たな国家作りを進めた。
GNHとGNPの両指数を伸ばすには、伝統的価値観を維持しながら経済活動を活発にしなければいけない。
そこで特区を設けることで外国資本や多様な価値観とのを住み分けを模索。
インドや欧米の名門大学のサテライト校誘致を目指し、教育・IT都市構想を進める。

また、GNHを前面に押し出した観光事業や国際的イメージ戦略を強化。
外国人観光客は富裕層に限定し、世界のセレブやインフルエンサーを積極的に招待。
ガイド付きで“世界一幸福”な農村部を回るツアーにより、“最後の理想郷”ブータンを世界にアピールした。

画像等
http://i.imgur.com/DDOCn2L.jpg

(全文はリンク先で)

以下ソース
http://nge.jp/2015/03/18/post-98117

3名無しさん@Next2ch:2015/03/19(木) 14:07:34.57 ID:???

> この『国際幸福デー』が作られたきっかけは、GNH(Gross National Happiness:国民総幸福量)という
> これまでにない概念の指数が世界的に認知されたことによるものだ。
> 資本主義的経済価値だけを追うGNPやGDPでは計れない“幸福感”という抽象概念を数値化したGNHは
> 多くの人々に大きなインパクトをもって迎えられた。

これがまず先に考えさせられる事なんだよね
迎え入れられたこと自体が

ブータンよりは物と娯楽に溢れ大金の動く国々にいながら
それだけ多くの人々はが現在自分の置かれている状況に疲弊しているという現実

4名無しさん@Next2ch:2015/03/19(木) 21:18:50.56 ID:???

最高ですか?


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