喪男嘆きの長文ポエム #34

34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2022/04/27(水) 23:50:07.52 ID:2vKLhLBk

しかしこれらの中でも特別なのは、頻繁に追放されている占星術師である。
その男との交友と、銭で売り出されている予言の書字板とによって、
オトーから恐れられていた大市民が死ぬ。
もし両の手が鉄の手錠によって鳴り、
陣営内の監獄で長い間過ごしたとなれば、それだけ占術への信頼が高まる。
有罪判決を受けたことのない占星術師に才能のある者はない。

しかしほぼ死にかけで辛うじてキュクラデス諸島まで島流しにされ、
ようやく小さなセリーポス島から解放されるという目に遭った占星術師に、
お前の妻タナクィルは黄疸に罹った義母の、死の遅さについて相談する。
しかしそれ以前にお前について相談し――
いつ義姉と義叔父たちを墓送りにできるのか、
自分より間男が長生きするのか、と相談している。
実際、神々が与えられる恩恵に、これより大きなものがあろうか?

しかし、不幸の土星が何を脅かすか、
幸運の金星がどの星とともに昇るか、
何月が損失に、いつが利益につながるか、この女は知ろうとしないのだ。

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