喪男嘆きの長文ポエム #32

32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2022/04/27(水) 23:47:16.53 ID:2vKLhLBk

見ろ、気狂いベッローナと神々の母とを崇める歌舞団と、
それから陰部の小さいことで美を敬われるべき異様な片端男が入ってくる。
その昔、その男はもぎ取った陶器の破片で柔らかい性器を切り落としたのだ。
耳障りな群衆も平民の太鼓もその男に服従する。
その男の頬はプリュギアの頭巾に覆われている。
その男は大声を発して、九月と南風の到来を恐れるよう命じる
――ただしもし百個の卵を供えることで自身を浄化し、
かつ古い深紅のチュニックをその男に贈ることによって、
まる一年分一度に免罪できている場合を除く。
差し迫る、予期せぬ大きな危機がいずれもそのチュニックに入って、
その男に渡るのだそうだ。

信者の女は氷を割って冬の川に降りていき、
朝のチベリス川に三度もぐり、
まさにその渦巻きによって臆病な頭を洗い流し、
それから傲慢王の土地じゅうを、裸で震えながら、
膝を血まみれにして這いまわることになる。
もし白牛イーオー神が命じたならば、
女はアエギュプトゥスの果てまで行って、
要求された水を暑いメロエー市から運び、
そうしていにしえの羊小屋のすぐそばに立つイーシスの神殿に撒くことになる。
実際、まさにその女神の言葉によって自分が助言されているものだと信じている。
おいおい、神々が夜中に語るときに秘めている魂と精神といったら!
だから胸を叩いて嘆いている人々を嘲笑うアヌービス神として、
亜麻を着た群れと禿げの群れに囲まれて走っているこの男が、特別の、最高の名誉を受ける。

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