喪男嘆きの長文ポエム #27

27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2022/04/27(水) 23:38:30.25 ID:2vKLhLBk

その間、晩餐会の客人たちは眠気と飢えに駆られている。
とうとうその女がほんのり赤くなって現れて、
ワイン樽をまるまる飲みたがる。
求められたものが満杯の甕で足元に運ばれて、
そこからジョッキでもう一杯、
凶暴な食欲をかきたてるためにと食前にがぶ飲みされる。
それが次には胃を洗って戻ってきて床を叩く。
それは川となって大理石の床を急ぎ、金の排水口がファレルニアワインの臭いを漂わせる。
このように、あたかも深い大甕の中に落ちた長い蛇のように、飲んでは吐き出す。
だから夫は吐き気がし、両目を閉じて胆汁を抑える。

もっと厄介な女というのは、食卓の前に寝そべりはじめると、
ウェルギリウスを褒め、死にかけのエリッサを赦し、詩人たちを対比して比較し、
それから天秤にマローと、その反対側にホメーロスとを吊るす。
文法学者たちは撤退し、修辞学者たちは敗北し、
群衆は皆黙る。弁護士も布告官も、他の女も何も言わないだろう。
あまりの量の言葉が滝のように流れ落ち、
まるでたくさんのどんぶりかドアベルが叩かれているようだとお前は言うかもしれない。
もう誰も、月から月蝕の魔を祓うためチューバやケトルドラムを鳴らして疲弊させなくていい。
この女一人で危機にある月を救えるだろう。

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