喪男嘆きの長文ポエム #10

10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2022/04/27(水) 23:02:16.01 ID:2vKLhLBk

これだけたくさんの群れの中にも、お前にふさわしい女は一人も見つからないのか、か。
仮に、美しくてまともで裕福で子を産めて、
先祖代々の像が柱廊に並んでいて、
髪を振り乱して戦争を中断させるサビーニアの女の誰よりも無垢で、
地上の鳥、あるいは黒い白鳥のように稀な女だとして、
何に関しても頑固な妻に誰が耐えよう?

もし大きな美点たちとともに大きな傲慢を持ちこんで、
勝利を花嫁持参金として数えるのなら、俺は、俺はコルネーリア、
グラックス兄弟の母であるお前よりも、ウェヌスティーナのほうがいい。
お願いだ、お前の中のハンニバルと砦で敗北したシュパークスを殺せ。
そしてカルターゴーやらなにやら全てから去れ。

「許せ、お願いだ、パエアン。そしてお前、女神よ、矢を置け。
子供は何もしていない。母親だけを貫け」

アンピーオンは叫ぶが、パエアンは弓を引く。
アンピーオンの妻ニオベーは息子たちの群れと父親そのものを墓送りにした。
なぜならニオベーは、自分の一家がラートーナ家よりも高貴だと思っていて、
同時に自分が白い雌豚よりも多産だと思っているからだ。

あなたのおかげよといつも言ってくれるだけのことが、何と重要か、何と美しいことか?
というのも、高慢な心により頽廃し、
蜜でなくアロエの苦汁が入っているならば、
希少で最高な善には何の魅力もない。
それにしても男が栄光により女を褒めるとき、その女を怖がらず、惚れて、
毎日七時間ずつ嫌悪しないことがあるだろうか?

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