クレジットカード効果というものがあるらしい #4

4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2018/08/19(日) 00:40:34.30 ID:WRYkOr1l

 クレジットカード効果を発見したフェインバーグは、この効果のメカニズムについて、次のように説明しました。買い物(出費)はモノの獲得であり、消費への期待からポジティブな感情を喚起します。こうした買い物をクレジットカード払いで繰り返すと、やがてカード会社のロゴを見ただけで、同様のポジティブな感情が生じるようになり、出費が促進されるようになるというものです。これは、「古典的条件づけ(classical conditioning)」と呼ばれる現象です。

 ただし、のちにシンプとムーディが、クレジットカード効果は古典的条件づけでは説明できないことを実証しています【註2】。彼らの古典的条件づけの考え方は、クレジットカードにはすでに消費者の購買意欲を喚起させる条件づけが形成されており、そのカードと一緒に商品を観察させることによって、商品のみからも購買意欲が喚起されるようになるというものです。

 実験では、商品カタログを見るテーブルと支払意思額を決定するテーブルを分け、ロゴを両テーブルで示す状況、カタログのあるテーブルのみに示す状況、およびどちらにも示さない状況のいずれかに被験者を割り当て、7つの商品に対する支払意思額を測定しました。ロゴはVISAで、ロゴを示す状況では、フレームをつけたVISA広告をテーブルの上に吊るすとともに、プラスチックのVISAスタンドを机の左上隅に置きました。

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