翌日のこと。
音もなく兄の部屋へ入る。 兄はパソコン画面に夢中になっていた。
奴の背後数メートルの地点で気づかれるまで立ち続けること約十五分。
猿と化していたマヌケ兄がようやく気配を感じて振り向いた。
「あ… ごめん、夢中にしてたから黙って見物しちゃった ごめんねえ」
もちろん偶然の来訪ではない、カメラで視ていて見計らったうえで入室していたのである。
翌日のこと。
音もなく兄の部屋へ入る。 兄はパソコン画面に夢中になっていた。
奴の背後数メートルの地点で気づかれるまで立ち続けること約十五分。
猿と化していたマヌケ兄がようやく気配を感じて振り向いた。
「あ… ごめん、夢中にしてたから黙って見物しちゃった ごめんねえ」
もちろん偶然の来訪ではない、カメラで視ていて見計らったうえで入室していたのである。