温泉入ってきた話する #41

41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2018/02/12(月) 23:51:42.68 ID:QktJrHe5

水風呂の温度は一年中一緒なのだろうかとおもいつつ18℃と表示された水をかぶる。冷たかったがやはりこれを
しなければサウナに入ったとは言えない。そして完全にお気に入りになった壺湯に向かう。時間もだいぶたち、
幼女も家族も減り気づけばおっさんやお兄さんたちになっていた。みんな疲れた体を癒やしに来たのだろう。
露天の大浴場ではそうしたおっさんたちが何を考えるわけでもなくみんながみんなフリースタイルを見ていた。
俺はそんなみんなを見てなんだか人数の多すぎる兄弟が一つの部屋でテレビを見ているみたいだなんて、
だれも考えていないようなことを一人考えていた。それからしばらくマット横のベンチに座っていたんだけど
俺も仲間に混ざりたくなってテレビの一番前にいって邪魔にならないよう一緒に見た。別に歓声が上がるわけでも
誰かが小言をいうわけでもないが、なんとなくの一体感に包まれていたと思う。前過ぎて首が痛くなってきた俺は
そろそろ出るかと中の大浴場に向かった。やっぱり一番最後はこれで締めるべきだ。
ゆっくりと湯船に浸かり何も考えず首の根元までつけて浸かる。温かさに身を委ねつつ、お湯が出る熱い場所に足を延ばす。
ふくらはぎが温もり身体全体がほんわかする。疲れは完全にとれた。楽しかった。やはり温泉はいい。
そうして俺は身体を流し持ってきたナイロンのタオルで身体を拭こうと思った。その時になってようやく、じいさんや
ほかの客が家ではナイロン製の垢とりみたいなのでごしごししているのに、温泉では綿製のタオルを持ってきている理由
が分かった。これじゃ体は拭けない。最近ナイロン製のタオルに変えた俺は綿製の良さを改めて理解しつつ、次からは
持ってこようと拭けないタオルで頑張って身体を拭き、脱衣所には身体を拭いての看板を横目にドアを開けた。

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