俺が中2の時にひぐらしにハマって書いた痛い小説読みたい? #43

43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/12/01(火) 19:16:00.53 ID:m5pcPhV9

「彼女の精神はまだ不安定なのだよ、しかし、君の前にはそれを見せなかったようだがね」

「どういうことなの?」

「彼女は”生まれて”すぐに、とある謎のプログラムエラーが発生した。
 どこを探しても原因不明、体には異常がなかったので放っておくことにした」
「彼女は日増しにわたしに対して”隠し事”をしてきた。しかし、それは何であるのかはある程度は予測できた」

おじいさんはポケットから謎の小さな黒い塊を取り出した。
「わたしは”それ”を抑制するための電子チップを脳に投与し始めた。しかし、3週間で彼女のAIの成長スピードにチップが追いつけなくなった。だからわたしは定期的に彼女にこさせるように仕向け続けていた」

「成長・・・か」

「ここから本題だ。そして今回の事件。その日付は投与した翌日なのだ」

 僕は頭をこづかれた気分になった。あれっ?どうして・・・?

「このことを知っていて、外部に教えている内通者がいる。わたしの研究の内容を知っている奴がいるのだ」
 いとも簡単におじいさんは答えた。
 しかし、その答えは非常に残酷な意味合いを持つ。
 ・・・外部はなにかこの案件に意思・考えを持っているということだ。

「その後に不思議に思って彼女のAIを調べてみたら、なんとびっくり、チップが取り外されて、代わりに新しいチップがついていた」
「もちろん、今は取り外しているのだがね」

「そこで質問だ。君はそういった彼女と外部との接触を見たことはあるか?」
 もちろん、あるわけがない。ありえないのだ。

「な、何を言い出すんですか!僕じゃないです!絶対に!」
 僕は感情のあまり勢い良く立ち上がってしまった。

「ああ、もちろん。君じゃないだろう。だが、気をつけていてくれたまえ。ヘタすると君も、消える羽目になるのだよ」

「そして忠告だが、くれぐれもロボットだということを彼女には伝えんでほしい。わたしからの最期の親としてのお願いでもある」

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