美少女「......活字性......快楽伝達病?」 #17

17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/11/11(水) 03:26:35.36 ID:Ms4qDng1

そんな少女の体に異変が起きたのは第四話、「放浪の旅、君と出会いし猪カレー」の料理描写パートに入ったとにだった。

娘「へー、今度はカレーか。美味しそう」

......
......その時だ、長旅でもう意識もハッキリとしていない私の目の前に現れた物.....。猪カレーだった。よく煮込まれ黒みのかかったルーのなかに、一際黒い"ヤツ"が居るではないか。しかし、まずは距離を置く。静かにスプーンを握り、隙の無い構えをとる。やはり最初はルーとライスだ。白く粒のたったホカホカのご飯に、たっぷりのスパイスが薫るルーを潜らせる。まるでドレスアップした花嫁のようなその姿に、私の心は......
......


娘「......?カレーの香り?今日の病院食もカレーなのかな?」

何処からともなく流れてくる、カレーの香ばしい香りが少女の鼻孔を擽る。
時間はもう5時半を過ぎ、ちょうどお腹が減ってきた少女にとっては堪らなかった。

娘「やった。本を読んでる時に出てくる食べ物って、無性に食べたくなるんだよね」

そう言って、本を閉じる。ワクワクしながら待てど、なかなか夕食は運ばれて来なかった。
それどころか、芳醇なその香りは少しずつ薄れていった。

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