ですりん「い、いやぁ......さわらないでぇっ......」ジタバタ #44

44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/09/04(金) 03:59:21.33 ID:2LMi3C7X

そう吐き捨て、男は煙草を一本取りだし、退屈そうに火をつけた。
「ちょっと、どういうこと......?私は......」
「どういうこともそう言うこともねえお。もうお前に価値はないし、ヤッてても興奮しないんだお。むしろ萎えてくるお」
もう男は少女の目を見ることもしなかった。もともと、嫌がる相手に快楽を浴びせることに悦びを得ていた男にとって、逆に快楽を望むようになった少女を飽く事は必然であった。
「そ、そんな、まって、もう慣れ慣れしくしないい、嫌がる演技もするから......だから......」
すがる少女。地の底に墜ちた彼女にとって、もはや快楽は一筋の光であった。その光さえ、今遮られようとしている。
「......全然分かってねぇお。いいかお?お前の賞味期限はもう過ぎたんだお。もういいお、ほら、鎖を外してやるからどっか行けお」
男が鎖に手を伸ばす。それを必死に止める少女。
「嫌っ!やめて......。今お前らにまで捨てられたら私はもう......」
そう言いながら、鎖を愛おしいそうに撫でる少女。まるで、その鎖が、狂気と正気を繋いでいるかのように。
「......じゃあお。お前、お使いくらいはできるかお?」
「......おつ......かい?」
「お前の友達のエリカを、ここに連れてこいお。」
「エリカを......?でも、どうし......」
その言葉を遮るかのように、男は吠えた。
「つべこべ言ってんじゃねえお!やらねえならとっとと出けお!」
ビリビリとしたその大声に、少女は竦み、怯えた。
「ご、ごめんなさい......連れてくる......きます......」
涙を流しひれ伏す少女。その肩に、大きな掌が触れた。
「さすがだお。ですりんたんはやっぱり最高だお。......じゃあ、続きをするかお?」
その言葉に、少女は歓喜し笑った。
「......はいっ......はいぃ......」
そして、少女は涎を垂らしなから好物を頬張る。喘ぎ仰け反りながら見た窓の外は、酷く曇っていた。

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