安価でSS #25

25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/20(金) 01:55:36.54 ID:aEINFUtt

珍子「作戦大成功かしら?」

満子「うーん、デ子うまくやれるかなぁ……」

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デ子「ちょっ、チビ太君待って!!」

チビ太「……」ダッダッダッ

デ子「もう、ちょっと待ってってば!」グイッ

チビ太「クッ……」

デ子「はぁはぁ……」

チビ太「……どうせ僕は女の子より足が遅い。だからこんな簡単に追い付かれる」

デ子「それは……」

チビ太「身長が小さいから、歩幅も小さいんだよ。運動会じゃビリ以外取ったことないし」

デ子「……」

チビ太「……帰る」

デ子「えっちょっと待って!」

チビ太「……」

デ子「いや、ほらせっかくのお泊まり会なんだし、たぶん二人も言い過ぎたって今ごろ反省してるよ……」

チビ太「……」

デ子「第一、チビ太君もいまお酒くさいよ……」

チビ太「!?」

デ子「……ちょっと、そこの公園で話そっか」

チビ太「……」コクッ

ーーーーーーーーーー

デ子「私はさ、ほら見た目通り。この大きい身長がずっとコンプレックスなの」

チビ太「……」

デ子「運動会でも一位しか取ったことないし」

チビ太「嫌味?」

デ子「そういうわけじゃ……。でもね、本当に嫌なんだよね。大きすぎるのも」

チビ太「……なんで?」

デ子「うーん、まずね、大体合う人みんなに怖がられるの。満子みたいな変わったタイプは別として」

チビ太「そうなの?僕は羨ましくて仕方ないけど……」

デ子「うん。それで、小学生のときはイジメられたりね。『巨人女!』ってヘラヘラ」

チビ太「僕と同じだ……」

デ子「ひどいよね、私たちは悪いこと何もしてないのに。身長が大きいか小さいか、それだけでイジメられる」

チビ太「うん……。でもデ子ちゃんには満子ちゃんがいるからいいよね」

デ子「まぁ確かに、満子の存在は本当に大きかったなぁ。おかけで中学からイジメられなくなったし」

チビ太「……僕には友達なんて」

デ子「珍太郎君、いや珍子ちゃんがいるじゃない」

チビ太「アイツはいじめっこだよ。むしろ小中ってアイツにしかイジメられてない」

デ子「それはさ、別の見方をすると、チビ太君を守ってたんじゃないの?」

チビ太「……」

デ子「休み時間とか見てたけど、常に話しかけてたよね、珍太郎君」

チビ太「それは……」

デ子「それはもうさ、友達なんじゃないかな」

チビ太「……」

デ子「まぁ今は人生で一番たのしいじき時期だって言うから、彼氏の一人ぐらい欲しいなーなんて思うけど」

デ子「私には満子がいるし……ちょっと諦めてたりして」

チビ太「……じゃあさ」

デ子「……?」

チビ太「……僕と付き合ってよ」

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