安価でSS書くわ #243

243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/03/06(金) 20:06:09.60 ID:1fgLDAnU

住職「金さん、お体に大事はありませんか?」

金「は、はいなんとか……。それより、私の子は……」

住職「大丈夫です。無事に産まれましたよ。今先生が連れてきますから」

先生「……」

オギャーオギャー!

金「あぁ私の子……。その顔をはやく見せておくれ」

金「……!?」

住職「……」

オギャーオギャー!

金「……この子が本当に、私の子なんでしょうか……?」

住職「ええ……。なぜそのような形で産まれてしまったか、私にも先生にもわかりません」

金「……」

住職「辛いことを言うようで心苦しくはありますが、きっとその子は『普通の子』とは違う生き方をせざるを得ない」

住職「今ならまだ、流産という形で村人たちに報告できます。ご判断はその子の産みの親である、金さんが下してください」

オギャーオギャー!

金「……」

住職「……では私共はこれで」

先生「……」

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結局その母親は、「私が産んだ命だから。子供に罪はない」と、女手一つでその子を育てるという判断をしたらしいわ。
住職と先生も快諾したんだって。
村人たちにはこう言った。
「赤ん坊は産まれて間もなく死んでしまった。だから当分、母親のことはそっとしておきなさい」
村で育てると確実にいじめられちゃうものね。
その子には、狭くとも母親の愛に満ちた幸せな世界に生きて欲しかった

金「おーい尻男(シリオ)?なにしてるんだい?」

尻男「んーとね、アナルごっこ!」

金「あなる……?なんだいそれ?」

尻男「僕もわかんない!」

金「そっかぁ……。私にはもっとわかんないなぁ……」

住職「尻男、そろそろ勉強しましょうね」

金「うん!僕勉強大好きだよ!」

住職「そうかそうか。良い子ですねぇ」

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住職がお寺の部屋を空き貸してくれたおかげで、最初は順調に育てられたらしいの。
先生も一緒に遊んだり、たくさん協力してあげた。
でも、やっぱり運命は残酷で。
その子が丁度七歳になったとき、事件が起きた━━

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