た子「もっと食べて━━」
たこ焼き「駄目だ」
た子「どうしてっ!?」
たこ焼き「そんな一気に変わってみろ。誰もお前がお前だとわからなくなるだろうが」
た子「それは確かにそうだけど……」
たこ焼き「目安としちゃ、一日一個。それ以上は危険だな」
た子「うーん……」
たこ焼き「安心しな、8日後のお前を今のお前より確実にイイモノにしてやるから」
た子「わ、わかった……」
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それから、私の日々は一転した
学校に行けば「ブスッ!」「デブッ!」「豚の餌ッ!!」「てめーの席、ねぇから」
などど罵られ続けた毎日はどこかへ去り
アイツと出会って5日が経った頃には
「君かわいいね、転校生?」「このあとカラオケいかない?」「一発五万でどう?」
とナンパをされるほどになった
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た子「いやぁ、毎日が天国だわぁ。リア充ってこういうことだったのね」
たこ焼き「おいおい、こうなったのは全部俺のおかげだぜ?」
た子「本当に、あんたには感謝してる。私の人生を変えてくれた」
たこ焼き「まぁ当然だな。それが俺に課せられた使命だからな」
た子「うーんでもね、一つだけ悲しいなって……」
たこ焼き「なにが」
た子「3日後には、あんたとお別れしなくちゃいけないこと」
たこ焼き「……しょうがねーだろ。お前を超乳にするために、俺は産まれてきた」
たこ焼き「その役目を果たすこ……」
た子「?……どうしたの?」
たこ焼き「い、いや……なんでもない」
た子「……?ま、とにかくありがとね、たこ焼き!」
たこ焼き「お、おうよ……」