男「謎の少女が家の前に立っていたのですが」

1うんこ:2015/02/21(土) 23:50:15.07 ID:LMfe5Nn+

8月

世間ではとっくのとうに海開きがされ、幸せな家族が浜辺でBBQをする季節。

……無職童貞の俺には蒸し暑いし、蝉は煩いし、最悪の季節だ。

部屋はジメジメ、

時々迷子の蚊がフラフラ迷い込んで殺虫剤の餌食になる。

そんな劣悪な環境の中、俺の目の前に1人の天使が舞い降りたんだ。

2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/02/21(土) 23:51:05.17 ID:LMfe5Nn+

ー8月の正午ー

男「チッ! エアコンの冷房がまるで温風の様に感じられるぜ」

男「エルニーニョも本気出してきたみてぇだな……」

男「しかし暇だ!」

男「図書館にでも行って涼むか」

男「よっこらしょっと」

男「うっ……脇汗やべぇ」

3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/02/21(土) 23:51:57.54 ID:LMfe5Nn+

アパートの扉を開けると夏特有の熱気がむわりと俺を包み込んだ。

男「うわっ……サウナかよ」

男「……ん?」

階段の下にゴスロリ衣装の美少女がちょこんと立っている。

男「外人?」

スッと鼻筋の通った端正な顔、雪の様な白い透き通った肌。

間違いなく北欧系の人間だが……。

男「こんな炎天下に、たった一人ゴスロリ衣装で棒立ち……通報すべきか?」

4うんこ:2015/02/21(土) 23:53:03.02 ID:LMfe5Nn+

男(いかん、幾ら美人でもキケンな匂いがする)

男(関係してはならない、君子危うきに近寄らずだ)

少女「あの……」

男(無視だ無視!)

ガシッ

男(痛たたっ! この子握力何kgあるんだよ!)

男「痛いから手放して貰える!?」

少女「あっすみません! ちょっとあなたに用がありまして」

5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/02/22(日) 00:36:22.38 ID:wt+6Js7L

Next初SSスレじゃね

6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/02/22(日) 01:01:00.62 ID:H5P0bhMS

男(日本語ペラペラじゃん ハーフか…?)

少女は手の力を抜いたが、そう言ったきり黙ってしまった。
陽に焼かれた階段の照り返しで俺の額にはもう汗が滲んでくる。

俺は言葉を待ちながら、少女を見て気付いた。

男(このクソ熱いのに汗一つかいてない…)

7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/02/22(日) 03:30:58.44 ID:tmA9OP6V

8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/02/22(日) 10:29:37.17 ID:WoYrlIpB

期待

9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/02/22(日) 20:04:32.52 ID:PvTkFhXA

書いてもいいのよ

10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/02/22(日) 22:53:27.19 ID:ucc3BGoF

随分季節感のないこと
だがそれがいい

11うんこ:2015/02/26(木) 23:36:35.20 ID:86PNXTtR

男(ったく……汗もかいてないしこの少女ナニモンなんだよ…)

男(うまくやりすごすか)

男「用? 生憎俺にもこれから行かなきゃならない場所があるんでね」

少女「で、ではご一緒しても構いませんか?」

男「困るな、図書館で私語は厳禁なんだ」

男「どうしてもと言うなら図書館の前で待つか、そこらのカフェに位置していてくれ」

少女「は、はい……」

彼女は少し寂しそうだった。

12うんこ:2015/02/26(木) 23:37:50.49 ID:86PNXTtR

ー図書館ー

男(ふむふむ……ヒンディー語は日本語と同じSOV文型なのか……)

本のページを捲る度に少女の悲しそうな表情が脳裏に蘇る。

男(今頃何してるんだろう、猛暑だってのに……)

男「待て待て、俺はあいつと何の関係もないぞ」

男(くそっ! 全然集中できねぇ)

男(今日は帰るか……)

自動ドアの向こうには

少女「ご、御用は済みましたでしょうか……?」

アイツが姿勢正しく立っていた。

13うんこ:2015/02/26(木) 23:40:24.87 ID:86PNXTtR

男「この炎天下の中ずっとその衣装で待っていたのか!?」

少女「ゴスロリは私の基本装備です。外す訳にはいきません」

男「熱中症とかなったりしない?」

少女「腕、触ってみて下さい」

恐る恐る人差し指で彼女の右腕をつついてみる。

氷を思わせるほど冷んやりとしていた。

先程の汗といい、腕の冷たさといい何かがおかしい。

少女「定期的に水分も摂ってますし、脱水症状も気にしなくて大丈夫です」ニッコリ

男「ほぉー……」

14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/02/26(木) 23:40:29.27 ID:UVjsTKP/

期待
でもssじゃなくて小説みたいだな

15うんこ:2015/02/26(木) 23:41:04.93 ID:86PNXTtR

男「で、用は何だ? 俺に北欧の知り合いなどいなかったはずだが」

少女「……」

少女「単刀直入に申し上げてもよろしいですか?」

男「あぁ、できるだけ簡潔にな。そちらの方が助かる」

少女「私は……」

少女「私は今からあなたのお嫁さんになります!!」ペコ

男「は?」

16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/02/28(土) 09:00:18.96 ID:kDTeWmJo

見てるぞ

17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2015/02/28(土) 12:07:37.80 ID:js7nz3JZ

はよ


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