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すると、渡殿から素っ頓狂な声が上がる。
「んまあっ! 姫さま! なんとはしたない!」
それは姫君の身の回りを世話する乳母だった。
「何度申し上げればお分かりになっていただけるのです! そのようにふしだらな格好をなさってはいけませぬ! ばあやは意地悪で言っているのではありませんよ、いいですか……」
「ばあや、これにはちゃんと訳があるのよ」
「いいえ! 今日という今日は分かって頂くまで逃しません! さあ、そこに正座なさい!」
鬼を打ち倒したはずの女傑は白髪頭の婆に叱りつけられ、目に涙を浮かべてしまう。
「そんな~~~! 鬼退治しただけなのに~~~!」
「姫さま! ちゃんと話を聞きなさい!」
このあと半死半生の鬼を男が手当してやってそっちでくっついた