高域の鋭いピークの原因の一つは,鼓膜とイヤーチップの間に生じる両閉端共鳴.
イヤーチップを挿入深度の深い物に交換すると,気柱が短くなる事でピークが高域側にシフトし,耳に付きにくくなる事が多い.
大きめのサイズのトリプルフランジだと,Westone純正以外にSHURE SE系用やEtymotic ResearchのER38-13A *1があり,
これらはしっかりと密閉され且つ本体が耳介から浮かないよう,適宜軸の部分を切り詰めて使う.
フォーム系のロング (純正付属のComplyのP-Series) なんかも高域ピークの緩和には有効かと.
*1 ER38-13AはER38-13の軸部ロング版で,対象機種がマイナーでディスコンのため扱ってる店はあまり無い.
ER38-13は短いので,殆どの人は使えない.
外れたドライバの固定は,先ずドライバのスパウト部にシリコンゴム系などの接着剤を薄く塗布し,
集合部が密閉されるようドライバを前方に押しつけた状態で赤矢印の部分をホットメルトなどで固定するのが良いかと.
なお,スパウト部の接着剤は赤く塗った部分に少量塗布するに留め,絶対にスパウトや集合部内に接着剤が入る事が無いよう留意する.
また,ここに挙げた接着剤は硬化しても柔軟性があり,比較的簡単に綺麗に剥がせるので,焦らず丁寧に.(あと,もち自己責任でw)