神コテから学ぶ #3

3名無しさん@Next2ch:2015/03/19(木) 12:41:55.36 ID:CC86h6lK

俺が気になるのは高調波歪みで顕著なのは1kHzぐらいあと4kHzもかな
つまり1kHz純音を入れた時に3次の歪みが多い為に3kHzの音が一緒に鳴ってしまう
一概に歪みがあるといけないとも言い切れないがそれにしても-30dB(3%)は多すぎだし奇数次の高調波歪みは不快感を伴いやすいとされる
また歪み率がピークを持って周波数によって上下している為に周波数を連続的に変化させるような楽器(エレキギターとか)は特に不自然さを覚える
振幅の線形領域が限られているBAは大音量で低域の歪み率が極端に悪化するのは仕方無いが高域でそれは頂けない
因みに良くチューニングされたBAイヤホンなら低域でも-50dB(0.3%)D型やハイブリッド(AKG K3003とかw)なら-60dB(0.1%)ぐらいまで行ける
(まぁ、専用のドライバ載せて低振幅で駆動してれば当たり前だろと言われればそれまでだが)

4kHzのピークは気柱共鳴じゃ無いんだから装着云々で消えるとか大きく移る事は無いし歪み率に至っては如何ともし難いかと
ただ密閉度が上がれば低域が増えるからその分ピークは相対的に低くはなるな

歪み率はスイープか一定のオクターブステップでも取ってフーリエ変換 各周波数で基音に対しTHDやら高次倍音がそれぞれ-何dBか見りゃ判る

XBAのマグネシウムもだがチタンハウジングなんてスペック厨向けの売り文句になる以外何の意味も無いのにな
まぁそうは言っても筐体の設計に関してはオーテクは結構しっかりしてるように思う何よりバラしやすいし組みやすい
ただ、D型の場合接着剤がダイアフラムまで回ってる事が多いのは頂けない。

SHUREのアレに比べればXBAの高域は出るには出ている
問題はその歪み率が悪い事やピークが耳障りになるような特性になっている事

普通のBAは低域の歪み率は悪いが高域はあれ程酷くは無い
XBAのは低域の歪みには目を瞑るとしても1kHzや4kHz周辺の歪みはかなり問題だしピークの持たせ方も不快

一応トゥイーターのダイアフラムの仕様は違うようだが… 共通設計を止めるにしてもあの構造はマズいんじゃないかなぁと…
"シンバルとカン高いスネアやら高音域やらが不快"ってのは高域の歪み率とピークの出し方の問題が殆どでしょ

Diffuse-Field Equalizationのポイントはざっくりといえば、ヘッドホンをしない通常の環境(文字通り拡散音場)を再現する事
そのためにER-4系は、耳道内の片閉端共鳴を模するべく2kHz過ぎの辺りを盛る一方で
イヤホンが耳道を塞ぐために生じる両閉端共鳴のピークを挿入深度を深く取る事で耳の感度の低い13kHz以上(個人差あり)とかの超高域に追いやっている

一方のXBA系のピークはどれも4kHz手前※で挿入深度が浅いため(前述のピークで目立たないものの)両閉端共鳴はよく聞こえる周波数に生じてしまう
※個人的には2kHz過ぎに関しては構わないが4kHz手前は耳の感度が一番高く耳障りになりやすいため通常はあまりピークを持たせるべきでは無いと思う

またER-4の歪み率はBAが苦手とする低域を除き低く抑えられており周波数への依存が少ない(歪み率対周波数がなだらか)ために繊細で荒っぽさが少ない
一方のXBAは高域の特に3次の高調波歪※が多く周波数へ大きく依存している(歪み率対周波数がピーキー)事で耳障りな感じや粗い感じが出ているかと
※奇数次の高調波歪みは偶数次よりも不快に感じやすい傾向がある

ISO11904でも見れば判る事だが正しいのは2kHz過ぎ(2.3-2.4kHzあたり)を頂点としたなだらかな盛り上がりであり
XBA1/2の3.2-3.3kHzのやや鋭いピークでもXBA-3/4の3.8-3.


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