NHKは、「NHKプラス」から「NHK ONE」への移行件数が、10月1日の移行開始から13日間で約163万件あったと発表した。
9月末時点でNHKプラスのID数は約668万件あり、移行率は約24%にとどまっている。NHKプラスの1週間当たりの視聴ユニークブラウザは約264万(第1四半期平均)あり、移行数はこれも大幅に下回っている状態だ。
11月中旬以降、NHK ONEアカウントと受信契約情報を連携していないユーザーに、連携を求めるメッセージを繰り返し表示していく。登録・連携しない人の画面の一部に、閉じられないメッセージを表示する準備も進めている。
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移行イメージ
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11月中旬以降から表示する予定のメッセージ(ニュースリリースより)
放送法の改正に伴いNHKは、「NHKプラス」「ニュース・防災」など従来のサービスを9月末に終了し、10月1日、各サービスを統合した「NHK ONE」に一斉に切り替えた。
「NHK ONE」への会員登録には、受信契約とひも付けた会員登録が必要。従来の「NHKプラス」に登録済みの人も、NHK ONEの規約に同意するなど移行手続きを行う必要がある。
1日の開始当初は、アカウント登録に必要な認証コードがGmailなど一部のメールアドレスに届かない不具合が発生。2日正午までに解消したていた。
NHKは各放送局やイベント会場など全国各地で、対面の登録サポートを設置。13日間でのべ約5万人が来訪したという。コールセンターへの問い合わせも殺到し、つながりにくい状況が続いているという。
11月中旬以降、NHK ONEアカウントと受信契約情報を連携していないユーザーに連携を求めるメッセージを表示する予定だが、NHKプラスからNHK ONEアカウントに移行した人は受信契約の確認が済んでいるため、このメッセージは表示されない。